ひよこぐみ
少し涼しくなり、過ごしやすい気候になりましたね。園庭で砂遊びをしたり、朝、夕と散歩にでかけ、戸外で心地よい風を浴びて秋の気配を肌で感じているひよこ組です。
0歳児クラスの発達は他のクラスに比べて目まぐるしいものがあり、特に運動面は最初仰向けの状態から歩行までと大きな変化があります。10月のひよこ組でもたくさん成長の姿が見られました。1番末っ子のSAちゃんは、横向きで過ごすことが多くなりその内に「うーうー」と声をあげながら何度も身体を捻って奮闘し、寝返りができるようになりました。
うつ伏せで首もしっかり上がるようになり、お友達の姿を笑顔で観察しています。SOちゃんは、四つ這いでの移動がほとんどになり、お座りも安定してきました。面自そうなものがあると腰を据えて両手で玩具を持ってじっくり遊んでいます。1くんは、足の親指を使った力強いずり這いで、ハイハイ板の斜面や凸凹道へ自ら突き進んでいき、身体使いを楽しんでいます。Sくんは探索に夢中で、ひよこの部屋の扉が開くとすいすいとっていき、そのまま階段の踊り場まで目をキラキラと輝かせ登ることができる喜びを表現していましたよ。Tちゃんは、上旬に1、2歩歩けるようになって日毎に歩数が増え、下旬には物を持って歩くこともできるようになりました。そのしっかりした足取りはそれまで長い間ずり這いと四つ這いをたくさんして培った足腰の筋力のおかげなのだと感心しています。Hくんは、上のクラスと一緒に体操に参加してきたことで体操やリズムが大好きになり、大人の体操姿や動きをよく見て観察し、手の動きや体の向きなどポイントを捉えて自分の身体で表現することを楽しんでいます。
Hくんの体操好きから端を発し、クラスでも体操やリズムをする機会が増えています。Hくん、Tちゃんは担任が音楽に合わせて動く姿を見よう見真似で一生懸命考えながら身体を動かし、その一生懸命さに担任も心を動かされ、ひとつひとつの動きを一緒に楽しんでいます。低月齢児のみんなもその姿を興味津々で観察し、時折音楽に合わせて身体を揺らしたり、足をバタバタさせたりと一緒に楽しんでいる様子がとても可愛らしいです。月齢差があり活動が別々になることが多いひよこ組ですが、この体操やリズムの時間はみんなで一緒にひとつのことを楽しめるいい機会となっています。運動会でもクラスのお友達と身体使いや音楽を楽しむ姿が見られればいいなと思います。3週間延期になった運動会がとても楽しみですね。
うさぎぐみ
このところ、新しく出来上がったおひさま Tシャツをお互いに見合いながら玄関や保育室内では「キラキラ いっしょだね」「おんなじ!おんなじ!」と朝から嬉しそうな子どもたちの声が聞こえています。「おんなじ!」が嬉しく、そして一体感が生まれるような微笑ましい光景が見られています。なんでも
OBやOGの保護者からも根強い人気があるそうで・・・近隣でおひさま「シャツを着た大人を見かけるのも納得です。
10月に入りようやく戸外も過ごしやすくなり、公園に行こうと声をかけると張りきって部屋から階段へ向かう子どもたち。階段の上り下りは、バランス感覚や体幹にプラスになるので四つ遣い姿勢「わんわんでね」と伝えているのですが、立ったまま下りようとする場面もちらほら。危険も伴うので大人が「わんわんでね」とひと声かけると、一旦廊下に戻り階段との仕切りの扉を自分で閉め一連の流れをやり直したAちゃん。再び自分で階段上の踊り場に現れると、何事もなかったかのようにわんわんスタイルで階段を下りていきました。一言、言われたことで気づくなんて子どもは聞いていないようでよく聞いていますね。また別の日には、B ちゃんがはしゃぎながら手すりもつかまらず下りようとしている様子を見た友だちが「あぶないよ」「こうするんだよ」と声をかけ見本を示すこともありました。友だちに言われたBちゃんはみるみる真剣な表情になり、その場で立ち止まり考えた末にわんわんで下りていました。そんな姿を見ると、子どもは子ども同士で気づくことで毎日育っているようです。保育園では子どもが自分で判断するその時を待って、つい「危ない」等と声をかけすぎたり干渉しすぎることのないよう気をつけています。
さて、保育園生活のなかで毎日のあゆみは一日を快適に過ごすためにとても大切な記録です。担任は出勤するやいなや「あゆみ」を開き、登園までの生活リズムや体調・食欲などをチェックします。他にもいま家で困っていることが書かれることもあるので、保護者の方とできるだけ共有するようにしています。先日、就寝までに2時間かかると「あゆみ」に書かれていたので話を聞くと、寝室におもちゃや絵本などを持ちこんでいるとの事なので、それをやめるようにアドバイスすると、10分程で眠りにつくようになったそうです。そして朝はこれまでより 30分早く起床するようにチャレンジ中・・・早く寝ることは、子どもにとっては成長ホルモンの分泌が盛んになり、大人にとっては自分時間の捻出にもつながりいい事づくしですね。
保育園でも電車が大好きなCくんは、昼寝の時間になると大好きなおもちゃや絵本を布団に持ちこむ姿が出てきました。まだあそびたい気持ちはわかるけど、布団に持ちこむのは保護者が作ってくれた人形だけ、といま一度ルールを確認。本人の気持ちを言葉にし「Cくん、まだあそびたかったんだね。
でもね・・・」と丁寧に説明すると、その時は「わあ一つ!」と思いきり泣きながら葛藤している様子。担任はそれを見守っていると、時間はかかりますが泣いたり怒ったりして感情をしっかり出しきると、自分でおもちゃを棚へ片付けにいくCくんでした。1才児も考えだってプライドだってあるので、自分で気持ちを立て直せるように担任は子どもたちの主張や葛藤を丁寧に受けとめ、向き合うことを大切にしています。その表し方がまだ未熟な為、大人には困った言動と映るのかもしれませんね・・・エネルギーの塊である子どもたちとの毎日は笑いありほっこりあり。そんなエピソードをご紹介したいと思います。
【おふろだいすきたらいのお風呂大好きな口くん。ひとあそびして汗をかいていたのでDくんをお風呂に誘うと、(なに、なに?待っていました!)といった様子。向かう途中は「ハツ!ハッ!」と喜びの声をあげご機嫌です。そして温かなお風呂に入ると思わず「プハー」と幸せそうな声が。お風呂につきあう担任もほっこりな気分です。
【みてみて】好奇心旺盛のEくんは、職場体験で来園した中学生のお兄さんに興味津々。お兄さんは全く気づかないなか、見て!見て!アピール。お兄さんの背後からチラ見し、じわり・じわりと距離を縮めていき…・・やっとお兄さんと目があうと(やった!見てくれた)という満面の笑みです。それぞれの表現の仕方がある中で、Eくんのアプローチのかわいらしさにほっこりとした担任です。
最後に、今年は異例の運動会延期となりました。当日は慣れない会場での活動となるのでいつも通りとはいかないかもしれません。結果も大切ですがそれよりも「やってみたい」「カラダを動かすって楽しい!」という興味や思いを大切にしながら当日を迎えたいと思います。皆さん!あたたかい声援をお願いします。
ぱんだぐみ
夏のうだるような暑さが終わり、秋らしい陽気で散歩日和になってきましたね。ぽかぽか広場や丘公園(等々カ7丁目公園)、陸橋下公園など毎日外へ行くのを楽しみに公園に出かけていく子どもたちです。今思えば春先は手繋ぎしたり散歩カーにつかまって歩いたり、夏は日陰の陸橋下公園に行くのに移動時間短縮で散歩カーに乗っていた子たちも、友だちと手つなぎして歩く散歩が本格的にスタートしました。手つなぎ散歩の初日は陸橋下公園!出発前に「今日はみんなで歩いて公園行こう!」と言うと「やったー!」と喜び拍手をして大盛り上がり!普段「バギーに乗りたい!」とこだわる子もバギーは無いとわかると歩く気持ちになったようで、全員ルンルン気分で出発しました!公園でひとしきり遊び、帰り道。
「疲れた」「(歩くの)やだー」と言って立ち止まる子もチラホラいましたが、そんな時には「帰って美味しいご飯食べよう!」「あとちょっとでおひさまだ!」と励ましたり友だちから「大丈夫?」「一緒に行こう!」と声をかけてもらったりすることで元気が出て園までたどり着きます!最近では遠い丘公園も「バギー無しでいこう!」と大人も子どもも気合を入れて出発!公園でジャングルジムや丘を駆け上って元気に遊び大満足!遊びが充実したせいか帰りは終始笑顔で「さんぽ♪」を歌い街の風景を楽しみ、トラブルもなく歩き切ることができました!これには担任も驚き、私たちが思っている以上に気力も体力も日に日に身についてきているようで、時には子どもの力を信じ、冒険することで自や心身の成長を見ることができます。後半の時期に差し掛かりこれからどんな子どもたちのたくましい姿が見られるか楽しみになりました!また最近は、朝の支度(リュックから昼食とおやつのエプロン、タオルなどを出して用意する)やおもちゃの片付け、食事前のテーブル拭きやコップの水入れ、友だちのエプロン配りなどお手伝いが盛んです。お昼寝から起きるとすぐ担任に「何かやることある?」と目を輝かせてやる気満々の子もいるのですよ!お手伝いや朝の支度にまだ興味のない子もいますがお世話好きな友達がきて「一緒にやろうか?」「やってあげるね!」など誘ってくれる子も出てきました。
始めは乗り気じゃなくても一緒に支度をやり切ると達成感に溢れた笑顔で遊びに向かいます。目々積み重ねることで徐々に習慣になりつつあります。少しずつ生活の中で子どもたちの役割を取り入れることで”自分はこんなこともできる!”と自信につながっていくので、お家でもぜひできそうなお手伝いを実践してみるといいと思います!
今月は友だちとの遊びや関わりの中でも成長を感じる場面がたくさんありました。大人の目を気にせず友だち同士で熱中して遊ぶ一方で「これ使ってるよ!」「狭いよ!」「ダメー!」などケンカも増えてきましたが、ケンカしながらお互いの気持ちを伝え合うことで、不満が解消されるとまた一緒に遊んだり、大ゲンカした後でも何事もなかったかのように手を繋いで歩いたりすることも日常的に見られます。仲良くなってきたからこそ我慢せず気持ちを伝える関係になってきたのだと思うと、ケンカも大事ですね。そんなある日の出来事をお伝えしますね。
★陸橋下公園では特にロッキンパッピー(3人乗り)が人気で、運転手気分になれるからか一番前に乗りたい子が続出です。この日もAくんが1番前に乗りたい!と順番を待っていました。前に乗っていた子が終わり、乗るぞ!と思っていたら真ん中の席に座っていたBくんがさっと一番前に乗ってしまったのです。Aくんは順番を待っていたのにと悔しくて大泣きしてしまいました。Aくんが落ち着くのを待って話し合いがスタート・・・Aくん「僕が待っていたから先だよ」Bくん「僕だって一番前にのりたいよ」などとお互いの気持ちを納得するまで伝え合います。時間はかかりましたが、最後は交代で乗ることで解決できました。その数日後、陸橋下公園でA君がロッキンパッピーに乗っていると近くに来たBくんに「Bくん!乗っていいよ!」と声をかけBくんも「うん!ありがとう!」と二人でやり取りをしていました。一番前に乗りたい気持ちをお互い理解したからこそ、このやり取りにつながったのだと思います。ケンカになった時、ただ気持ちやその場を収めるのではなく、何がしたかったのか、何が言いたかったのかなどを子どもが自分から発言できるようにするのが改めて大切なのだと感じる出来事でした。
遊びもケンカも助け合いも!いろんな思いを出し合ってばんだぐみの仲を深めていきたいと思います。いよいよ運動会ですね!子どもたちはりきった姿を当日も見てもらえたら嬉しいです!