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​ぱんだぐみ

夏が近づくこの季節。蒸し暑い日が続いてますが子どもたちは汗をいっぱいかきながらも夢中になって遊びを楽しんでいます。子どもたちの体調管理に気をつけながら夏も元気に乗り越えていけるといいなと思います。

 先月は梅雨の時期、雨でお散歩に行けない日もありましたが室内や玄関前のスロープでも 遊びを充実させたいと思い、色水・色氷・寒天ゼリー・米粉粘土などいろいろな感触遊びを取り入れました。ぱんだ新聞でもお知らせしましたが、Aちゃんの「紺は黒と青の間!」の言葉がきっかけになり、色と色を混ぜて変化を感じれるとおもしろいはずと思い、最初に色水遊びをやってみるとクリーンヒット!シャンプーボトルとプラカップを使います。赤、青、黄色など食紅を水に溶いてボトルに入れて、カップの中に各色を少量ずつプッシュして出し、色の混ざりを楽しみます。「あ!むらさき!」「〇〇はみどりー!」と変化した色を見て嬉しそうな声が飛び交い、どの子も夢中な姿がありました。その日は「ジュース屋さんだね」と話しながらいろんな色のジュース作りに励んで遊びがなかなか切り上がらないほどの盛り上がりでした。さらにそこから寒天や氷など他の素材を色付けして混ざり方の違いも試してみたり、新たな感触遊びも楽しむようになりました。子どもたちはどの遊びにも無我夢中で「またやるー」と次を楽しみに待っている様子があり、私たちもやりがいを感じながら遊びが膨らむように考えています!

今後は泡や米粉にも色付けをしながら、より楽しめるような手法などがないかと作戦を練っているところです!そしてそんな遊びをたくさんした後は、お花紙や綿など様々な素材で工作をしたり、作ったものを使って更なる遊びにつながったらいいな~と担任の思いは膨らむばかりです。子どもたちの姿や興味の変化によってはまた別の方向に行くかもしれないですがその時はまた新たなエッセンスを加えられるよう考え、広い振り幅でいろんな遊びができるように日々アンテナを張り、子どもたちに応えていきたいと思っています!

この頃の子どもたちの姿・・・

〇散歩帰り、まだ公園で遊びたい気持ちがあったのか立ち止まり動こうとしないBちゃん、担任が声をかけ誘うのですが頑として気持ちは変わらず、保育者もどうしようかと悩んでいると、少し先に歩いていたところで待っていたCちゃんが駆け寄り”一緒に帰ろうよ”と誘いかけました。みんなが迎えに来るとBちゃんもみるみる笑顔になり、そのまま友だちと手を繋ぎ、すんなり出発しました。友だちに気にかけられる嬉しさを感じて、みんなと楽しく帰ることができました。友だちの力ってすごいですね!

〇3クラスの全体リズムの時は、まず「ぱんだ組」と「うさぎひよこ組」で交互に前に出て行います。「うさぎひよこ組」の番になると「ぱんだ組」は「うさぎひよこ組」を見る番ですが駆け回ってしまう友だちがいるとそれに気づいたぱんだ組の子が自ら迎えにいき、”ぱんだ組こっちだよ”と優しく手を引いてぱんだ組の椅子のところに戻ってきました。手をひかれた友だちも周りの様子に気づき“そうなの?”という感じで嫌がったりせず友だちと一緒に戻っていました。大人が何も言わなくても子どもたちが気づき自ら行動していく姿が友だちとの仲間意識を感じます。

〇朝のお支度を保育者に見守られながら自分でできるよう進めている子どもたち、部屋に入ったら真っ先に遊びたい!気持ちからリュックを棚の前において遊び始めるCちゃん、するとその隙を狙うようにぱんだ組に憧れるうさぎ組のお友だちがやってきて朝の支度をしようとする姿が!保育者が「〇〇ちゃんがかわりにやりたいみたい」と知らせると”私のー!”と急いで戻ってきてお支度を始める姿がありました。そういえばCちゃんもうさぎ組の時、ぱんだ組にあこがれてリュックを持っていたな~と懐かしく思いました。憧れたり憧れられたりこれこそ異年齢で過ごす良さですね。

 

上記のように友だち同士の関りが増えていく中で自分たちで考えたり、行動できるように保育者は声をかけ過ぎず、一歩引いて見守ることを心がけています。また一緒に遊ぶ楽しさを分かち合う中でぱんだ組の仲間意識も芽生え、関わりも深まっているなと思います。友だち大好きなぱんだ組、さらなる成長が楽しみです

 6月は真夏を思わせる暑い日があったり、雨やどんよりとすっきりしない日が多かったりと、まさに梅雨らしい変わりやすいお天気の1ヶ月で、日に日に活動範囲を広げて自分から保育者や友だちに声を出して微笑みかけたり、友だちと同じ遊びを真似てみたりと友だちとの関わりも増えてきました。

 先日のことです。Aちゃんが持っていた玩具が落ちて気づかずその場を離れると、ひよこぐみのNちゃんがすかさずその玩具を拾い、Aちゃんのことをじーっと見つめていました。担任はNちゃんがAちゃんに玩具を落とした事を伝えたいのかな?と思い、「どうぞする?」と声を掛けてみました。するとNちゃんはすぐに“どうぞ”と手渡しにいきました。するとAちゃんは笑顔で玩具を受け取り、その後しばらく2人で“どうぞ”“ありがとう”のやり取りが続きました。1歳を過ぎると人との関りの芽生えで、“どうぞ”“ありがとう”のやりとりができるようになるのが発達の目安でもあるので、AちゃんNちゃんたちの順調な発達をみることができ、ほほえましい姿にほっこりした場面でした。

 またある日、うさぎ組のCちゃんの人形を気に入って抱っこしている日が続きました。おひさまでは、うさぎ組になったら手作りのお人形を用意してもらい、唯一お人形だけは自分の!と主張してもいいものとしています。ひよこ組のNちゃんは本来ならうさぎ組に進級してから用意して頂く人形ですが、Nちゃんのお母さんは早くに準備して頂いていたので(ありがとうございます!)、さっそくお母さん特製のお人形を出してみました。するとすぐに“自分の!”とわかって抱っこするNちゃん。遊び方はなかなかの一人前で、抱っこをして歩くのはもちろんオムツコーナーに行き、お人形にオムツを履かせようとしたり一緒に寄り添って寝たり…ぱんだ組のお友だちが最近お人形ごっこをよくしているので、その姿を見ていたのかなと思いました。日々異年齢で一緒に過ごしているから遊び方も学んでいるのですね。お人形に興味をもったこともそうですが、改めて異年齢で一緒に過ごす事の良さを感じる瞬間でした。

 さて先月号で階段の昇り降りは「抱っこがいいよー」と保育者にしがみつく事が多い様子をお伝えしましたが、少しずつ自分でのぼる日もでてきました。自我も芽生えてきて“今日は抱っこがいいー!”となる日も!嫌な時は嫌!と首を振ってしっかりと意思表示をするので、担任も気持ちを通わせることを楽しみながら、無理なく進めていけるようにしていきたいです。

 いよいよこれから夏本番‼︎

気候や体調に気を付けながら水の感触や気持ち良さを沢山感じて暑い夏を乗り切っていきたいと思います。

​ひよこぐみ

うさぎぐみ

今月は梅雨入りしたこともあり雨が続いたり寒暖差のある日もあって安定しない気候でしたね。子どもたちも熱を出してお休みする子が多く心配な日々でしたがようやく終息して先日やっとうさぎぐみ全員集合することができました!朝登園して友だちの顔を見て“おはよう”と声をかけたり笑顔で「お!おー!」と声をだして挨拶する姿も見られて、友だちに会えることが嬉しいようです。これから友だちと一緒が楽しい!を保護者のみなさんにたくさん伝えられたらいいなと思います。

さて最近の子どもたちは散歩に出ると指さしして「○○あった!」となにかと発見するのが楽しい今日この頃。今月はあじさいがいろいろな所で咲いていて気が付いた子が「あじさい!」と言葉に出し、見つけたことをみんなに知らせてくれます。そこであじさいが咲いているところを選んで通り“あじさいツアー”かのように巡り子どもたちと楽しむことにしました。同じあじさいでも大きさや色、形、など様々なので「あおー!」「あかー!」「おおきい!」と様々なリアクションが見られるようになり担任との会話もはずんで楽しいのです。すっかり、あじさいのとりこになった子どもたちなので水や砂と同じように気持ちを解放すると言われている絵の具を使いあじさい作りをしました。担任が用意した画用紙に赤や青、白、ピンクなど絵の具を溶いたお皿から各自好きな色を選んで中には手をお皿にじかにつけてダイナミックに色を付ける子や少し抵抗のある子は「たんぽ(綿を丸めて布で包んだもの)」を使うのが楽しくて顔や服に絵具がつくのも気にせず自由にあじさいを表現していました。色にこだわったり画用紙いっぱいに塗ったりいろいろなあじさいが完成し玄関にかざると「これ○○の!」と作品を見て喜ぶ子がいたり、散歩先であじさいを見つけ「(絵の具)やったね」とあじさいを通して子どもたちと気持ちが通じて楽しい時間をすごすことができました。絵の具だけではなく粘土や片栗粉・寒天など感触遊びも取り入れていきたいと思っています。

 最近、研修で1歳児の実践を聞く機会があり、意外と大人が嫌だなと思うこと(食事中お皿をスプーンで叩く、キャーと奇声をあげるなど)で子ども同士盛り上がるよね、、、と。確かに保育園で一人が叫ぶと必ずと言っていいほど何人かが叫び大人は止めたくなります。大人がしーっと止めれば止めるほど収まらないといった状況は保育士なら誰でも経験していることですが研修では、そこであえて注意せず大人も一緒にやって楽しい気持ちを共有することが大事だということでした。ある日の食事の前の時間、これから食べようかなと思っていると、一人がものすごい足音をたてて足をバタバタしはじめたので「これだな!」と研修を思い出し、いつもなら「ごはんはじめるよ」と声をかける所ですがまわりの子も足をバタバタとはじめたので担任も一緒にやってみるとクラスのほとんどの子が”楽しいね”と言うような表情で顔を見合わせ笑いながら足をバタバタバタ!それを見ていたぱんだぐみもなんかおもしろそう!とバタバタ!ひとしきりした所で「楽しかったね!食べよっか!」と声をかけると「うん」と楽しい気持ちで食事へと繋がりました。このように一見困った行動でも子どもの楽しいや面白いの気持ちを子どもと同じ目線で受け入れて一緒に行動してみると「やめなさい!」と注意されたときよりあっけなく収まるようです。すべての「困り」が同じようにいかなくても友だちや大人と”これ楽しいね!”と共有すると日常生活が楽になるような気がしました。保育の引き出しが一つ増えて子どもたちの対応を試行錯誤しながら実践していきます。これからも担任はうさぎぐみの友だちの一人!という意識で一緒に楽しい気持ちで笑い声の絶えないクラスにしていきたいと思っています。

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