ひよこぐみ
夏の暑さも和らぎ、すっかり秋を感じられる季節となりました。10月は、新しいお友だちKちゃんを迎え、ますます賑やかになったひよこぐみです。登園直後は、ご両親との分離で寂しい気持ちが涙で溢れ、抱っこから降りるとロールマット(布団を丸めたもの)顔を埋めて、そのまま眠ってしまう姿が見られたので、眠い時は特に布が肌に触れていると安心するようでした。そんな時、とくんが隣に寝そべり”僕も経験したから、Kちゃんの気持ちが分かるよ。”と言っているかのように、顔を覗き込みニコッと微笑んだり、NちゃんもKちゃんが登園してひよこの部屋に入ってくると、すぐに駆け寄り、ぎゅーと抱きしめ朝の挨拶をしています。保育士だけでなく一緒に過ごしている友だちからも温かい雰囲気でKちゃんの気持ちを丸ごと受け止めてくれる存在は、Kちゃんの心を開く大きな要素になっていると思ってます。今までは、在園児の友だちは、新しいお友だちが増えると、環境の変化を不安に感じ、保育士に思いを受け止めてもらったり、抱っこを求め安心する姿が見られていたのに、今では、友だちを思いやる余裕があるほど遅しくなったんだなと、急な保育士離れに寂しさを感じつつも、子ども達の心の急成長に追いついていけない担任は、その成長ぶりに胸がじーんと熱くなりました。
今月は、Kちゃんが外遊びが好きなこともあり、天気の良い日はMちゃん、Yくん、Nちゃんと一緒に散歩活動を沢山取り入れてきました。芝
が広がり裸足で歩くのが気持ち良い「ぽかぽか広場」、石段の登り降りや探索が楽しい「井戸の公園」、滑り台や鉄棒などの遊具で身体を動かすのが楽しい「はなみずき公園」などに行っています。夏は園庭で水遊びを楽しんでいたので、久しぶりの公園でしたが子どもたちは、起伏のある芝生の斜面、石段の登り降り、石段の上(細い道)を歩くことが面白い様で活発に身体を動かしたり、時には、自分のそばで友だちが高さのある石段登りに挑戦していると刺激を受けて、やってみようする姿が見られるようになってきました。身体のバランスを崩しても慎重に体勢を整えて、繰り返し挑戦する力強さと集中力は、小さな身体のどこにパワーがあるのかと驚かされます!また、今までは対保育者で遊んでいたのが、保育者の元を離れ、友だちと探索をしながら木の実や落ち葉始い、斜面を駆け登ったりと一緒に楽しみ遊んでいます。これまで保育者に思いを受け止められ大人との信頼関係を築いてきたからこそ、安心して自分のやりたい遊びを楽しめているのだと、この間の対一でのきめ細かい対応の大切さを感じています。
そして、暑さも和らぎ風の気持ちの良い季節になり、SくんとHくんも散歩デビューをしました!初めての散歩バギーに、乗り慣れていないので乗り心地はどうかな?動揺して泣いてしまうかな?と少し不安がよぎりましたが、そんな担任の心配をよそに、周りの様子を眺めたり、吹いてくる風の心地よさを感じたり、ねこじゃらしや葉っぱに触れ感触を楽しめていました。バギーに乗っている様子を見ると身体の力を抜き、ミすりに足を伸ばしリラックスしているので、2人共、想像以上に大な姿が可愛らしくて笑みが溢れた担任です。これからも、みんなと散歩に出掛け、外気に触れながら心地よさや自然を感じていきたいと思っています。
外遊びが充実した日はお昼寝もぐっすり、大の字で寝ています。心も身体も開放できている証ですね。おやつの時間になると、すっきりとた表情で自分から目覚めているので、睡眠の質も上がっているのだなと実感しています。また、戸外活動は園内では出会えないような自然感(視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚)を使って触れることで、豊かな心が育まれると共に、太陽や外気に触れることで皮膚や骨を強くしたり、疫力を高めるなどの健康な身体づくりにも繋がって良いことばかりです。これから一段と寒くなる季節に負けず、薄着で元気いっぱい過ごいきましょう!
うさぎぐみ
散歩に出ると金木犀の甘い香りがしたり、木の実が落ちていたりして、秋の訪れを感じられるようになりました。今年は暑で戸外へでることがあまりできなかったので、10月はたくさん外で身体を動かしました。室内でも「走ろう!」と担任を誘ったり、棚に登ろうとしたりととにかく動きたい様子のうさぎぐみ。室内に限らず、戸外でも歩いたり走ったり登ったり、のびのびと開放的に遊んでいます。
うさぎぐみで今流行している遊びは、かくれんぽ ごっこです。木の植え込みに魔れたり、滑り台の下に隠れたり、細い棒に隠れたつもり
になっていたり…・とその姿はとても可愛いらしいのです。大人が「どこかなぁ~?」と探し始めると、友だちに「しーったよ」と言いながら一緒に腹ばいになったりして必死!担任が隠れる時は、わざと新しい場所や、見つからなそうなところに隠れます。見つからない時は「ここだよぉ~」と小さな声でヒントを出すと「いた~!!ばぁっ!!」と笑顔で見つけに来ます。このように、より盛り上がるよう関わって一緒にかくれんぼごっこを楽しんでいる担任です。そんな姿から、運動会ではかくれんぼ ごっこを取り入れることにしました。子どもの姿から運動会のプログラムを考えてきましたが、リハーサルをする度により子どもの生き生きと自然な姿が見られるように内容変更をしています。部屋で箱車を押す身体づかい、帽子を被って行くぞーと意気込む姿などを先日取り入れプログラムを大幅変更!当日はどんな姿が見られるかな・・今から楽しみです。
このように日頃から、かくれんぼ ごっこ等で仲間意識を高めているうさぎぐみ。子ども同士の関わり合いも増えてきました。食事中に
「んーんー!」(“エプロンをつけて一りと担任に訴えるAくん。それを見ていたBちゃんが「わたしがやってあげるね」とエプロンをかけてあげたのです。お世話できたことが自信となっている様子が、満足げなBちゃんの表情から伝わり、Aくんも素直に気持ちを受け入れて
にっこり。小さな子がお友だちのことをお世話する様子はとても可愛らしく、ほっこりとした気持ちになった担任です。
また、お水を飲む時には自分が飲むより先に、友だちのコップを渡してあげたり、散歩に行く時、部屋に残っている子を両手で招いて何度も呼びに来たりと、何かをしてあげたい、友だちと一緒に遊びたという気持ちが高まっています。時にその気持ちが通じず「自分でやるの!」と言われてしまうこともありますが、そんなやり取りの中で生まれる悔しい、悲しい気持ちも「今は自分でやりたいみたい。渡してくれてありがとう。」等と担任が代弁し受け止めながら集団生活を学んでいる最中です。
最近は子どもたちの発見を大切にし興味が広がるように戸外へ出て、気持ちの良い空気に触れています。公園へ向かう途中、花の大きな種を見つけた子どもたち。公園に持って行くと、それを使ってごっこ遊びスタート!井戸の公園の石段の上に並べて「これはまだ焼けていませんよー」「焼けました。熱いですよ」と焼肉屋さんをしていました。ただ捨って集めるだけだった子たちが、自分で考えて遊びに展開し道具として使う姿に成長を感じています。これからも子どもの発見や試すおもしろさを大切にしていきたいと思っています。どんぐり、落ち葉、身近な自然は子どもの宝物!これから宝物がたくさん見つかる季節に備えて、持ち歩くバッグが欲しいなと思い、制作予定の担任です。昼夜の気温差が大きい季節なので、健康面には十分に気をつけつつ、秋の自然に親しんでいきたいです。
ぱんだぐみ
肌に触れる風もだんだんと冷たくなり、秋の深まりを感じられるようになりました。線路沿いに落ちている栗や散歩先で見つけたとん.
ぐりは、子どもたちにとっては宝物。「お土産にするの!」と大事そうに袋にしまい、園へ持って帰ってきます。きっとお家に帰って家族に見せながら、園での出来事をお話しするのかな~と思い微笑ましい気持ちになります。
最近は、「11匹のねこ ふくろのなか」という絵本から広がった「11匹のねこごっこ」がブームのぱんだ組。担任は、子どもたちのごっこ遊びの世界観がより広がれば…・!と思い、帽子にねこの耳をつけました。ねこの耳に気付いた子どもたちは「ねこになってる!」と嬉しそうに帽子を袚り、張りきってお散歩へ。夏前は台車を使っていましたが、プールあそびを通して身体も心もひとまわり成長した子どもたちは、今では全員で歩いて行けるようになりました。出発の時には、どの子と手を繋ぐのかを自分たちで考えて「OOちゃん一緒に繋ご!」と、子ども同士でやり取りをしています。散歩中、子ども同士で繋いでいた手が離れ「ぎたくない!」とその場で立ち止まってしまうことがありました。「これじゃあ、みんな公園に行けないね。」と担任が話すと、その状況を見ていた他の子が「一緒に繋いでもいいよ。」と手を差し伸べてくれたのです。絵本での“困っている仲間がいたら助けよう”というねこたちの思いが、ぱんだ組の子どもたちにも伝わっているのかなと嬉しくなりました。また、絵本の影響力の大きさを改めて感じ、その時々のクラスの姿に合った絵本を選んでいけたらと思いました。公園に着くと、滑り台をウヒアハ(絵本に出てくる怪獸)の城に見立てて、「11匹のねこごっこ」が繰り広げられます。ウヒアハ役の担任が、1匹のねこ(子ども)を捕まえると、「離せー!」と捕まった仲間を助けるためにウヒアハと戦う子どもたち。
その日の子どもの姿に応じて、絵本にはない展開をアドリブで加えながら楽しんでいます。運動会当日はどんなねこたちの姿が見られるのでしょうか…!楽しみにしていてくださいね。
最近は、鬼ごっこやかくれんぽなど、少しずつルールのある集団あそびを楽しんでいるぱんだ組。公園に着くと「見ごっこしょー!」と保育者や友だちを誘い、遊びが始まります。ある日、4人の子どもたちからJごっこが始まりました。近くにいる友だちにタッチして
は次の子へ、と次々に鬼が交代します。その楽しそうな姿に引き寄せられ、どんどんと他の子どもたちも加わり、気づいたらばんだ組全員が鬼ごっこ~。これまで、全員一緒の遊びで盛り上がったことはなかったので、一部の子どもたちの遊びが全体へと広がり、クラスで楽しい時間を共有できたことに、さすがぱんだ組だな~と感動しました。これからの子どもたちの姿がますます楽しみになった担任です。
今年もあと2ヶ月。子どもたちと季節の変化を楽しみながら、元気に冬を迎えたいと思います!