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​ひよこぐみ

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 新年度がスタートして早2か月が経ちました。Sちゃんは先月お誕生日を迎え、1歳になりました。成長と共に身体の動きもさらに活発になり、最近ではうさぎぐみと活動を共にする日が多いですが、引けを取らないぐらい活発に遊ぶ姿が増えてきました。6か月のEちゃん・5か月のTくんも園生活にも少しずつ慣れてきた様子で、小さな身体で一生懸命に手や足を動かして、気合いを入れながらなんとか玩具を手に入れる姿や、ミルクを飲み終えた後の満足そのものの愛らしい表情で、毎日私たちを和ませてくれます。

 Eちゃん・Tくんはテラスで外気浴をしたり、マットの上でうつ伏せの状態から腕を伸ばし、手や指先で砂や水に触れて感触を確かめ、楽しんでいるように見えます。食事や昼寝前はSちゃんもEちゃん・Tくんと一緒に過ごし、Eちゃんがずり這いでSちゃんのそばに近づくと、優しく頭をなでる仕草や、Tくんが仰向けで見ている吊り具をあやすかのように揺らす姿があり、ひよこぐみは月齢によって発達の差が大きい時期でもありますが、Sちゃんも月齢の小さいEちゃん・Tくんと一緒に過ごせることが楽しいようです。また、おやつの後はぱんだぐみやうさぎぐみのお友だちがテラスで遊んでいるのを見つけると、遠くからずり這いしてテラスの窓に額を密着させ、友だちの遊びを食い入るように見つめるEちゃんや、外の様子が気になるようで、仰向けからテラス側へ身体をよじらせるTくんは、寝返りヘの準備が自然にできています。Sちゃんと3人で一緒にテラスで遊んでいる友だちの楽しそうな様子を観察していると、テラス側からもひよこぐみに気づいて窓越しであっても一緒に遊んでいる雰囲気になり、クラスの違いがあってもみんながニコニコ笑顔で過ごしている様子はとても微笑ましくもあり、そういう関わりも大切にしていきたいなと思いました。異年齢児保育の良さを感じている思いの中、散歩デビューをしたEちゃん。初めてのお散歩はSちゃんとうさぎぐみのお友だちと一緒にバギーに乗り、線路沿い周辺を散策しに行きました。外の空気は格別なようで、とても落ち着いた様子で過ごせていたEちゃん。SちゃんもEちゃんも道端に植えられている木々や草花にも興味津々な様子で、自ら手を伸ばして葉のついた茎を手に握りしめ、じーっと見つめて離しません。外に出ることで五感を刺激されるのも大切なので、一緒に散歩に出かけられる日は、その季節ならではの自然に親しみながら、興味を広げていけたらいいなと思っています。

 1歳になったSちゃんは、うさぎぐみと一緒に活動することにも慣れた様子で、公園へ遊びに行くと、滑り台へ向かう友だちを見てSちゃんも後を追いかけ、滑り台の階段を「ワンワン」でのぼり、上に到達すると自らクルッと向きを変え、少し大人に介助してもらいながらうつ伏せになり、ちゃんと脱力して足から滑ることを何度も繰り返し楽しんでいます。日頃から全身を使って園内の階段を「ワンワン」で上り下りしているせいか、遊具で遊ぶSちゃんの身体の使い方がとても上手なので、担任も安心して見ていられます。普段何気なく動かしている身体の使い方が色々な場面でいかされているのだな、と日頃の積み重ねの大切さを改めて感じています。それと同時に公園の遊具で遊ぶ楽しさを覚えた半面、帰りのバギーに乗せられるとまだ遊びたかった様子で、体中で大きな声で泣いて感情を出すSちゃん。その姿に成長を感じつつも「まだ滑りたかったね」や「また遊びに来ようね」など、言葉にできない気持ちを汲み取って代弁し、思いを受けとめることで安心感から深い信頼関係に繋がるようにしています。これからも常に、小規模保育園ならではのひとりひとりの気持ちに寄り添った丁寧な保育を大切にしていきたいと思っています。

​ さあ!5月も終わり、6月に入りましたね。天候に合わせて泥遊びや感触遊びをたくさん取り入れ、さまざまなものに触れる楽しさや、のびのびと身体を動かす楽しさを味わえるように過ごしていきたいなと思っています。

​うさぎぐみ

 今年も蒸し暑い梅雨がやってきました。でも子どもたちは自然に目を向け、いろいろな種類の実やお花・生き物を見つけ、楽しい発見がたくさんあるのです。名前を知っているAくんは「あっ!あじさい!触りたい!みどり色だね~」とポンポン触りながら色づく前から見つけて、とても嬉しそう♪そんな姿を見て他の子もまねっこでポンポン触ってみては、友だちと顔を見合わせて「うふふふ♪」と嬉しさ・楽しさを共有しているのですよ。ひとつひとつの発見をみんなのものにして、和やかな雰囲気が心地よいうさぎぐみの生活。担任も日々癒されています!

 GW明けは久しぶりの保育園で”朝の泣きなど、4月当初の姿に戻るかな~”と思っていたのですが、1~2人が数日泣いた程度で、また思い出してくると笑顔で見送るなど、その順応っぷりにいつも驚かされます。友だちが登園してくると近づいて手を振ったり、身体を弾ませて喜ぶなど、クラスの友だちともすっかりなじんで関わり合う姿も増えてきていますよ。クラスも落ち着いているため、今月から朝のお散歩の出かける前と食事・お昼寝を2歳児クラスと合同保育に切り替え過ごすようにすると、これまで以上にクラスの垣根を越えて互いに行き交い、ぱんだぐみの子に混ざって絵本の読み聞かせに加わる子、捕まえたアゲハ蝶の幼虫を並んで観察する子と、新しい刺激を楽しみつつ、のびのび過ごしています。交流が増える中で段々と意思表示をして、主張も強くなってきている子も増えてきました。他の人が持っているものが欲しくて悪気なく無言で取ってみたり、時には取り合いっこになりながら押し問答になることも。また、”この子はくれそうかな?” 顔色や様子をうかがうようにして指さして欲しいアピールをする子もいて、状況によって本当に人それぞれです。あれこれ試しながら相手の反応を見る中で人を選んでいることもあって、小さいながらもいろんなことを考え人と関わっているのだな、と読み取りつつ、大人が間に入り両者の言動を言葉にして、互いの気持ちをつないでいます。こうして多様な人と関わりながら、少しずつ社会性を身につけ、人間関係を築けていけたらいいなと思っています。

​ お散歩前や夕方にリズム遊びをする機会をずっと設けていたうさぎぐみでは、新入園児も少しずつ音楽や動きを覚えてきて、一緒に見様見真似で動いてみる子が出始めました。中にはやり始めたと思ったらすぐに両足飛びができる子もいて、驚き!床から足が離れなくてもかかとを上げてトントン弾む、屈伸運動でジャンプのようにする等、ひとりひとり自分ができる方法で楽しんでいます。もちろんまだ上手くは動けない動きがあったり、やるより見とれて楽しむ姿もありますが、自分なりに試行錯誤しながら動いていくうちに身体づかいがわかるようになるのです。何より楽しみながらやりたいので、みんなやり方がそれぞれでも全然OK!”できるorできない” ”やっているorやっていない”にとらわれず、見守りながらみんなで楽しい雰囲気でリズム遊びを楽しんでいます。一曲終わるごとに「イェーイ!」と拍手が起き、朝から大盛り上がりです。今月は雨予報も増えてくるので、今はクラスでやることが多いですが、ぱんだ・ひよこぐみと一緒にやる機会も出てくると思うので、大きい子が風を切って走る勢いのいい様子をみて”すごい~”と思う気持ちや、憧れから”もっともっと!”と挑戦してみる姿も出てくるのではないかなと思っています!全園児でのうたとリズム遊びを、担任も楽しみにしています♪

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​ぱんだぐみ

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 先月は寒い日もあれば真夏日もあり、寒暖差に悩まされる1か月でしたね。急に暑くなると熱中症になりやすいので、保護者の皆さまもお気をつけください。5月の子どもたちは、暑い日や雨の日は屋根のある陸橋下公園で遊んだり、天気のいい日は奥西公園や花みずき公園でのびのびと過ごしました。
 奥西公園では、清掃のおじさんが雑草を取って掃除している姿を見て「何してるの?」と興味津々の子どもたち。「お掃除だよ!」とおじさんが答えると「○○ちゃんもやる!」と子どもたち何人かが手やスコップを使ってお手伝いをはじめました。見様見真似で一生懸命引っこ抜いていると、おじさんも子どもたちの姿を微笑ましく見て「手伝ってくれてありがとう!」と感謝の言葉。「ありがとう!」と言われると俄然張り切る子どもたち、公園の雑草がスッキリし達成感が湧いたのか、清々しい表情で「草とったんだよ!」と他の職員にも報告していたんですよ。この出来事があってから、おじさんがいなくても雑草を見つけると、引っこ抜く姿があります。大人にとっては仕事でも、子どもたちには魅力的で面白い遊びになるんですね!
​ さて春になり、虫探しが楽しい季節になりましたね。ダンゴムシやアリ、虫取り網で蝶々を捕まえるなど、虫に夢中!「〇〇くーん!ダンゴムシいたよー!」「見てみて!捕まえたー!」と、友だちや大人に知らせ、嬉々とした声が飛び交っています。ある日見たことのない虫を見つけると「見てー!なんか虫いたよー!なんかー!」と、興奮気味にみんなに伝えたいはやる気持ちが言葉に出ていて、クスッと笑ってしまった担任です!黒い虫で、その虫を囲って動く様子をよく観察するぱんだぐみ。わからないからこそ”どんな虫なんだろう?”と興味が湧いたのかな、と思います。未知のものほど興味が出るのは、大人も子どもも同じですね! そんな生きもの好きなぱんだぐみにとって、最近大きなイベントがありました。それは2年近く共にしたカタツムリとのお別れです。2匹飼っていたのですが、1匹はどこを探しても姿が見えず、溶けてしまったのか?行方不明になり、もう1匹はケースの掃除のとき、殻にヒビが入ってしまったので、本来過ごす場所である自然に返そうということになりました。「なんで外に返すの?」「なんで殻割れたの?」と疑問が飛び交ったので、「おうちのお掃除してたら殻が割れちゃったんだ。この殻には入りづらそうだし、元気なくなってきちゃったからお外に返そうと思うんだ。他のお友だちがいるところに行けば、また元気になるかも!」と伝えましたが、どうにもこうにも納得いかない様子だったので、もしかしたらお別れするのが嫌だったのかもしれません。夕方、クラスのみんなでカタツムリをよく見かける畑の近く(線路沿い、まいばすけっとの向かい側)に返しに行くことになり、いざ出発!と思ったのですが、バギーに乗るのが好きではないAちゃんが”行きたくない!”と大泣き。だけど生きものが大好きなAちゃんなので一緒にお別れに行きたいと思い「Aちゃん!カタツムリのおうち(飼育ケース)持っててくれる?」と担任が聞くと、すぐに気持ちが切り替わり「持つ!」とバギーの中で、カタツムリを守るように両手で抱えていました。その様子をみてBちゃんが「Aちゃん、ずっとカタツムリ持ってるね!きっと大好きなんだね!」と、友だちの気持ちがわかるBちゃんです。Aちゃんはカタツムリをいつもl興味津々で観察したり「うんちしたの?」と声をかけたりしていたのですが、Aちゃんの生きものを愛でる気持ちは友だちにも伝わっているのだな、とほっこりした担任です。カタツムリを自然に返すと「近くで見たい!」と言って「バイバーイ!」「また会おうねー」と、みんなでお別れしました。生きものとの出会いや、お世話する楽しさ、お別れをする寂しさを、飼育を通して感じることができたぱんだぐみ。生きものと触れ合うことは”命の尊さ”を感じられる、大切な経験ですね。その後、時折「カタツムリ、どうしてるかな?」「昨日雨だったからいるかも!」と気にかけているぱんだぐみ。これから梅雨ですね。レインコートを着て雨の日に散歩に出かけて、カタツムリに会いにいってみたいと思っています!元気になっているといいな!

 

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