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​ひよこぐみ

まだまだ暑い日が続きますが日が落ちるのが少しずつ早くなり秋の近さを感じる今日この頃です。

8月は全身で水遊びやプールを楽しんできたひよこ組。低月齢の子たちは7月から徐々に水に慣れるようにしてきたので今ではすっかり慣れ、水遊びが大好きになりました。それまでグズグズとしていてもいざ水に触れると反射的に手足をバタバタさせ、ジョウ

口で上から水を流すのを見たり、それを足や頭にかけると嫌がるどころか気持ちよさそうです。また、水を薄く張ったプールでうつ伏せから仰向けになって寝転がりゆらゆらと頭を動かしている姿は見ているこちらも気持ちよくなる程。なんだか水の心地よさを試している様子です。月齢の高い子はペットボトルに穴を開けて作ったペットボトルシャワーを頭や顔からかぶり、コニコう様子があったり、初めはプールに入るのをためらっていた子も大人も一緒に抱っこしながら入ることで安心でき、ぱんだ組の友だちと見よう見まねでバタ足をしてみたり、自ら水面に顔(口)をつけたりして全身で水にたわむれながら遊んでいます。

いつも水遊びが好きなsちゃん、ある時、園庭でプールに入ると泣き出してなかなか楽しめないことがありました。数日続いたので眠くて楽しめないのかなと思いすっきりと遊べるように水遊びの前に午前寝をしてみるのですがやはりテラスに出ると泣いていました。そしてある日iくんとsくんがテラスのプールで水面を手足で叩いたり手で握るように感触を味わって水遊びしていると、Sちゃんが部屋からそれに気づき窓の近くまで来て見ていたので、保育者がsちゃんを抱っこして園庭に出て2人の様子を見ていると、自分から抱っこから降りてプールに入りニコニコ遊ぶ姿に変身!プールの中を自由に這い回り楽しそうにiくんsくんと遊ぶ姿を見ていると大好きな友だちに誘われ”プールに入ろう!”と気持ちの準備ができたのかなと思いました。本人が遊び出す前に保育者と友だちの様子を見るなど気持ちの準備ができる時間を作り、自分で向かえるようにすることで、園庭での水遊びものびのびととてもいい表情で楽しんでいます♪担任はいつものように楽しさを発揮するsちゃんの姿に安心すると共に、改めてプール遊びに限らず子どもたちの気持ちに寄り添っていく大切さを感じました。

8月からひよこ組に仲間入りしたsaちゃん、まだ水遊びでなく沐浴でさっぱりする毎日です。初めの頃はあまり主張せずいつもよく眠っていたので“お腹すいたよ〜!”と感じて訴えるまで:保育士が待つようにすると、だんだん自分から大きな声で泣いてしっか

り教えてくれます。今はsaちゃんの思いや欲求に応えながら信頼関係を丁寧に築いているところです。

先日hくんが2階へ遊びにいくとこんなできごとがありました。階段を登りきると目の前のぱんだ組の扉が開いていたので、そこからお部屋へ入ろうとするのですが「今からお掃除するよ」と丁度扉を閉めるところで遊ぶ気満々だった気持ちが遮られてしまい、担任が「うさぎ組から行こう」と伝えてもその場に座り込んでなかなか部屋へ入ろうとしないんくん。そこへぱんだ組の友だちが部屋から出てきて「hくん!」と声をかけて頭をなでて迎え入れてくれました。するとんくんは素真に立ち上がりそのまま部屋へ手を繋いで入っていきました。その姿に自分の気持ちを立て直せる力がついてきたんだなと感心した担任です。自我も出てきたんくん、友だちの力は大きいですね。いつも優しく関わり、可愛がってくれる友だちとのつながりに異年齢の良さも感じます。これからも友だちとのやりとりも大切に関わっていきたいなと思っています。

うさぎぐみ

「ちり、ちりりーん」玄関に飾った風鈴が扇風機の風になびいて軽やかな音を奏でています。暑い毎日が続いていますが、夏らしいものを子どもたちと作りたいと考え、うさぎぐみは風鈴制作を行いました。本体部分は大人が風船はりこで型をとり、子どもたちは本体に貼る染め紙と短冊部分のシール貼りをして取り組みました。“じゅわじゅわ〜っ”と和紙が絵の具を吸い上げる様子を見つめ、次はこの色!というように何色もの絵の具を混ぜあわせオリジナルの色味が完成。親指と人指し指で薄いシールをつまむという1才児にとっては難しい作業も、集中し小さな指先で器用にシールをつまみ自分のイメージした場所へ貼ることが楽しく、何枚ものシールを重ねた短冊も出来上がりました。

ちなみに制作後にわかったことですが、風鈴の音=風が吹いているのは涼しい証拠と体が条件反射をおこし、体の表面温度が下がる効果があるそうです。酷暑を乗り切る工夫を自然と取り入れていたようですね。

7月から始まったプール活動。個々のペースを尊重しながら様子をみてきましたが、今ではすっかりプールの魅力に夢中な子どもたち。大プールでは、担任が開脚しトンネルをつくると(よしっ!!くぐるぞー)とやる気満々でワニになりきって進む子、プールの淵に手をのせひたすら水中をぐるぐると歩く子、担任の腕を支えに背浮きにチャレンジする子・あそびを通して水の流れやフワフワと浮く感覚をからだ全体でとらえバランス感覚を養っています。小プールでは、淵に腰かげぼょんぼょん”とバウンドを楽しんでいるうちにつるりとプールに入水し(あれっ?)と不思議そうな表情の子、全身をプールに預け空を見上げまったりしていると後から入水した友だちのバウンドにおつきあいする子・・・と、過ごし方はそれぞれですが、どの子もとても晴れやかな表情!水の冷たさやキラキラした水面、柔らかく形を変える水の姿は子どもたちの五感に訴えかけるのでしょうね。子どもたちの無邪気にはしゃいであそぶ姿に刺激され「いっしょにプールはいろう!」と誘いを受け、担任も一緒にプールに入り童心にかえって楽しい時間を共有しています。ところで、子どもは真似が大好き。(やってみて~)との思いからでしょうか、「ここくぐって!」と担任の目の前に現れた子どもの足トンネルは大人が通るにはあまりに小さく・・・やむなく他の子に託したのでした。

保育園は子どもにとって第2の生活の場であり、発達も年齢も異なる子どもの集団生活の場です。ある日の給食前、食事用エプロンを自分でつける事ができず困っている友だちに気づき、自分のことは二の次でさっとその子の側に行き手伝ってあげる姿がありました。またある時は、靴のマジックテープがうまく貼れずできないと泣きそうになっている友だちの元へ行き「こうやって こうするんだよ」と自分が手本となって優しく伝える姿も。

胸がじ~んと温かくなりますね。手伝ってもらう子は、普段大人にはイヤイヤ!自分で!と主張する場面であっても友だちからの申し出には少し照れたような、でも嬉しさいっぱいの表情で受け入れています。困っている時には人を頼って助けてもらったり助けたりという、生きていく上で大切な人間関係の第一歩を集団生活の中で学んでいるのですね。大人が手を出し過ぎず、子どもが育とうとしているチカラや子ども同士の関わりを側で見守る事の大切さを日々感じ保育にあたっています。また、うさぎのAくんはぱんだぐみのBくんとのハグが大好き。このとても微笑ましいやりとり、実は1年前と同じなんです。Bくんがうさぎぐみだった頃ばんだぐみのおねえさんにギュッとハグしてもらうことで夕方の疲れや葛藤等がほぐれ安心した表情を浮かべていました。優しくしてもらったことを年齢の異なる友だちへもおすそわけです。AくんとBくんそれぞれの担任が2人のハグを見守りながら、来年はきっとAくんがハグする番だね・・・と感じたエピソードです。

9月に入っても秋を感じるのはまだ先になるかもしれませんが、涼しい時間帯には散歩に出て季節の移り変わりを感じていきたいです。

​ぱんだぐみ

今月は厳しい暑さが続き、外に出ることが難しい日々が続きました。そのため、園ではプールと室内を中心に活動を行いました。

プールでは、暑さの中でこそ水の心地よさを感じることができ、室内では寒天ゼリーや米粉粘土などじっくりした遊びから、リズム遊びや体操など体を使ったものまで取り入れ、充実した時間を過ごすことができました。

プールでは立っていればぱんだぐみ全員入れるほどの大きいものを新たに購入し、使ってみるとみんな大はしゃぎ!水を掛け合ったりジャンプしたり歩き回ったりと夏の暑さを忘れるほど楽しんでいました。そんな中Aちゃんが「みててよ!」水に潜って少し泳ぐのを担任に披露し「Aちゃんすごいねー!」というと他の子も見て見て!と担任に得意技を披露する大会がスタート!Bくんは「3!

2!1!」とカウントダウンして飛び込んで見せたり、それを見ていた友達が「3!2!5!7!」と見よう見まねで数字を言った後に飛び込んでみたり、四つ這いの体勢で足を浮かせてワニになりきったりと色々な遊びを始め、それぞれ真似しあっていました。披露

大会が日に日に普段の遊びに馴染んでいき、気がつけばバタ足ができる子も何人もいて、水が顔にかかっても泣かなくなってきたり、一瞬なら水に顔をつけられたりとできることがとても増えました。夏のプールの気持ちよさ、友だちとの遊びの楽しさを感じているからこそ他児の遊びをどんどん真似して自分のものにしていったのでしょうね!楽しい!好き!もっとやりたい!というエネルギーは成長を促しますね!

今月は各家庭で夏休みの方も多く、少人数の時はうさぎぐみと合同で過ごしました。普段Cちゃんは自分の遊びを近くで見られるど”

取られる、壊される”と不安になり「自分の!」と守る姿がよくあったのですが、少人数で過ごした日はうさぎぐみのSくんやRちゃんが近くに来るとおもちゃを渡したり、逆に「Sくんおいでよ~」と誘い仲間意識が芽生え、いつもとは違う環境の経験も成長を促すこともあると思いました。日頃からの異年齢交流は子どもたちの心を成長させる大きなきっかけになっているようですね!

そして今月は豆腐ライスハンバーグのクッキングを実施しました!クッキングには、さまざまな食材に触れたり、混ぜたり、指先を使った動きが五感の発達につながります。また、料理に親しみを持てるなど、子どもにとってさまざまな感性が働く大切なイベントです。自分で作る楽しさや美味しさを体験してほしいという思いから、前準備として園庭の枝豆、とうもろこしを収穫!獲って、見て、そしておやつの時間に食べて具材の味に慣れるようにしました。担任の試作ではハンバーグのようにうまくまとまらず、失敗し、何日か試行錯誤しながら普段食べ慣れているご飯の量を加減したりしながら本番に向かうと、豆腐、お米、枝豆、とうもろこしといった食材をボールに入れて、担任が混ぜる予定を子どもたちがヘラを使い器用に混ぜている様子は真剣そのものでこぼれないように加減しながら混ぜて集中力抜群です。どうやったらうまく混ざるかよく考えているなと料理への関心の強さを感じました。最後はサランラップに具材を置いてハンバーグの形に丸める作業になると力を入れすぎて潰れたりしたのですが、「おにぎりみたいにぎゅっぎゅってやるといいよ」というとみんなやり方をすぐに理解して力加減をしながら握り最後は焼くだけ!ここからは担任の出番です。「いい匂いする!」とウキウキワクワクしながら出来上がりを待っている時は目を輝かせていました!できたハンバーグはよく食べ、中には枝豆やとうもろこしが苦手だけど何回もおかわりする子もいました!なかなか野菜を食べない子が、美味しそうに食べている姿を見て、クッキングが子どもの生活にとても大切な要素であると感じるとともに、取り組んで良かったと思える大成功のイベントになりました。

クラスとしての活動、異年齢交流が充実し広がった8月。9月はどんなふうに子ども同士の関係ができていくのか今から楽しみです。

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