ひよこぐみ
新年度のスタートから2ヶ月が経ちました。子どもたちもすっかり囲の生活リズムに馴染んできたように感じられます。
先月のおたよりで睡眠についてお伝えしましたが園では一人一人の月齢による生活リズムに合わせてメリハリあるリズムを作り、保育園が居心地の良い場所になるようにしてきました。それぞれの生活リズムや様子は様々で4ヶ月の1くんは眠くなるとぐずり始めだんだんとスイッチが入り、眠たさとまだミルクの時間には早いけど空腹も感じるようでパワフルに泣く姿があります。保育士は
“消化吸収のため胃腸の負担を考えてもう少し時間を開けたいな…”
と思い様子を見つつ、時には;くんの強い訴えに負け、早めの
ミルクをあげると飲みながら眠ってしまうのでやっぱり充分寝てから担任と目を合わせミルクをおいしく飲んで満足し、この時こそ
担任との信頼関係を築くべく貴重な時なのでなんとか工夫して寝せる方向で過ごしてきました。試行錯誤しているうちに!くんは泣き出す前に眠そうな表情を素早くキャッチしてトントンするとスムーズに入眠することに気付き、しっかり眠るということを優先にすると心地よく飲むというメリハリもできてきたので;くんの眠れるコツをつかめてよかったです。このように子ども一人ひとりに合わせて関わることの大切さを改めて感じました。
今、
5ヶ月のsくんは入園した頃は大人と目が合うと誰にでもニコニコしていた様子が最近は目が合っても”この人は誰だ?とい
ーっと真顔で顔を見つめるようになりました。 いつも一緒に過ごしている担任にはにこにこと微笑む表情があったり、お母さんがお迎えにくると満面の笑みで嬉しさを表すので小さくても大人の顔をよく見ていて違いが分かるのだなと目を見張る発達の早さにすごいなと感心しています。近頃のsくんは大人が離れると泣いたり、目が合うと手足をバタバタと動かし“だっこして~と甘えたい気持ちも出すようになり、抱っこされるとすっと泣き止みスキンシップも心地良さそうです。生理的欲求だけでなく自分の思いを発信し受け止めてもらうことで安心して過ごせているようでこれからもその気持ちに寄り添っていきたいなと思っています。
そして、去年から。在園しているくん。新年度はまずはhくんが安心して過ごせる環境で楽しく遊べるようにと考えで去年から一緒にいた友だちと2階で過ごしてきました。お姉ちゃんがいるせいか年上の友だちが好きで巧みなハイハイで仲間入りして対等に遊び、友だちも受け入れてトンネルくぐりで追いかけっこなど楽しんでいます。お友だちの刺激もたくさん受けながら遊びや生活を充実させることでhくんも新しい生活をイキイキと過ごしています。そして4月からの空き定員を使った「お友だち事業」で来ていた月齢の近い5人の友だちとひよこ組の部屋でも過ごす時間を作るとhくんも自ら友だちのそばへハイハイしていきお互い顔を見合ったり、おもちゃを渡しあったりと興味津々でクラスや環境に自然と慣れていきました。新担任と最初の食事の介助の時は持ち上がりの担任の方をチラチラと見ながら神妙な面持ちでいたんくん。そのような中で食事の介助など生活の場面で一緒に過ごしていくと
距離もグッと縮まったように思います。食べるのが大好きなだけあって持ち上がりの担任との関係を基盤に無理なく進めていくことで少しずつ関係が築けてきました。そこから遊びの中でもいくんからハイタッチをして関わろうとしたり、転んだり思い通りにならない時などんくんから助けを求めたり、少しずつ頼られる存在になってきました。hくんは年上のお友だちが大好きなので異年齢保育の良さを改めて感じ、どこでも誰とでも遊べるいくんにとって居心地のいい友だちや大人、場所を大切にしながら過ごしてきてよかったと思います。
これからも子どもたちの思いや気持ちを大切にやりとりしながら信頼関係を深めていきます。
だんだんと暑くなり夏を感じるほどの気候になってきましたが薄着で心地よく過ごし汗をかいたらシャワーや沐浴で流して快・不快
をしっかり感じながら過ごしていきたいなと思います。
うさぎぐみ
紫陽花の花が少しずつ色づき始め、梅雨の気配を感じる季節となりました。
新年度の疲れも出始めたのか 5 月は体調を崩し長く欠席となる子も多く、担任たちは(明日は来れるかな・・)と登園するのを心待ちにするひと月でした。病み上がりに久しぶりの登園で泣いている子も、玄関に掲示してある笑顔の友だちの写真を見ると泣き止んだり、大人に抱っこでしがみつきながら部屋に入ると (待ってたよー!久しぶりだね)と友だちから身体をぽんぽんとタッチされ飲迎をうけ除々に保育園モードにチェンジできた
ようです。体調に合わせ日中の活動を室内遊びが中心で過ごしたり、皆が元気な時は思いっきり外遊びを楽しんだりする日々でした。
晴れた日には手をつないで歩いたりカートに乗って公園や線路沿いに出発。向かう道中、なにしようか?と子どもに尋ねると「アリっ!」と即答。
そう、端を見たいのです。今うさぎぐみは・とだんごむしを筆頭に生き物に夢中。公園のどのエリアだと観察できるかを覚えていて、到着すると真っ先にそこに向かっていき地べたに這いつくばってじーっっと観察します。時節柄すぐには発見できるのですが、子どもの表情は真剣そのもの。
蟣を見つけると「あっ、いた! アリ、いたよー」と大喜び。やがての助きを見ているうちに巣である穴の存在に気付きました。担任は土の中のイメージがついたらいいなと思い「ありさんの家があるんだよ」と伝えると、見たい衝動にかられ楽穴にぐいぐいと指を押しこむ場面も・賑やかな様子に誘われるように次々と子どもたちが集まり(見たい見たい)の大合唱です。おしくらまんじゅうのようにひしめきあってしゃがみ地面を一心に観察する様子を見守りながら、人間が本来持つ五感が刺激され好奇心を育んだり感動につながる自然体験は子どもにとってかけがえのないものだということに改めて気付かされます。担任はピを発見しても残念ながら子どもたちのように新鮮な喜びを見出せないのですが、子どもたちからパワーをわけてもらい時に同じ目線で楽しみながら感性を豊かにしていくことで子どもたちに寄りそえると感じています。また雨上がりのある日は、カートに乗りながら手のひらで眺めているだんごむしを思わず口に入れそうになりヒヤリとした場面も。すると、そばにいた子がすかさず「見るだけよー」と優しく声をかけてくれホッとひと安心したことがありました。月齢の幅があるうさぎぐみは、まだ何でも口に入れて確かめたい子もいるので食べ物と思ったのかもしれませんね。友だちに対し優しくリードしたり見よう見まねで友だちと同じ玩具を持ってみたり…そんなかかわりも少しづつ見られるようになりました。 これまでも実は玄関先にいたのですが、生き物好きな子どもたちが 登園を楽しみにする1つになったらいいなとの思いをこめて、昨年からおひさまの一員になっているカタツムリの飼育を始めました。、の観察を通して季節ならではのカタツムリのお世話をうさぎぐみがかって出たのです。よく見えるように全面スケルトンでサイズの大きな育かごに新調したところ大ヒット。「でんでん、みたい」「S くんの(マークと同じ)、でんでん?」と興味津々です。私は飼育に関して無知だったので色々と調べたところ、カタツムリは食べたものと同じ色のうんちが出るとのこと。早速子どもたちと餌となる人参を調理室へもらいに…オレンジ色のうんちを目の前に「うんちしたー」と大興奮。キャベツを食べると緑色のうんち。わかりやすくて面白いですね。寄生虫感染を防ぐ点から子どもは直接カタツムリに触れない約束のもと、生き物の不思議を感じとってくれたら嬉しいです。担任は本来生き物があまり得意ではありませんがお世話に掃除頑張ります!
きゅうり、トマトの苗植えも予定通り無事終えました。まだ葉っぱの状態で野菜そのものと結びつきにくいかもしれませんが、毎日の水やりはりきっていますよ。先日散歩中に近所で小さなきゅうりがなっているのを発見したので、すかさず「みんなが植えたものと同じだよ」と伝え今後の成長に期待がもてるように働きかけています。食べることも大好きな子どもたち。みんなで食べられる量が収穫できますように。
この2ヶ月を通し担任にも「こうしたいっ!」と自分の主張を出すようになってきた子どもたちとの毎日はあっという間に過ぎていきます。小さな変化や成長をしっかりキャッチし、これからやってくる夏を元気に乗り切りたいです。
ぱんだぐみ
いよいよ梅雨の季節が近づいてきて天気が不安定だったり、朝晩と日中の寒暖差も大きいですね。鼻水は出るけど大きく体調が崩れたり、長引かなくなってきているぱんだぐみ。懇談会で生活リズムのお話をさせていただき、保護者の皆さんが毎日意識してくださっている効果の表れと思っています!
早寝早起き(質の良い睡眠)が習慣となって、朝はスッキリした表情で登園し、日中も些細なことでのヤダヤダが減ったり、友だちとおもちゃをめぐるやりとりの中でドンっとお友だちのことを押すのではなく、「使ってるから待っててね~」と穏やかな気持ちで言葉にして伝える姿が見られるようになってきています。言われた子も「うん(待ってるよ)」と受け止め、気持ちを切り替え、少し時間を置きながら、気持ちよく物の貸し借りが成立することも増えてきました。もちろん、保育者が間に入って気持ちを代弁することもまだまだ必要ですが、その中で状況にあった言葉を知って一緒に言葉にしたり、思い(気持ち)が伝わった嬉しさから子ども同士が笑顔でその後に「OOしてあそぼ~!」「いっしょに~しようよ!」と一緒にやりたいことに向かっていて、友だちとの関わりが広がっているのですよ。規則正しい生活リズムの重要性を痛感すると共に、子どもたちの繋がりを嬉しく思って見守っています。少しずつ話す言葉が増えているので、これからも日頃の会話でのコミュニケーションを大事にして過ごしていきたいですね。
先日の制作では、絵具が手指につくことを嫌がる子が何人かいるのでどうやってやろうかな?と考えていたのですが、最近お医者さんごっこがブームな事をヒントに、スポイトを使って和紙に色水をにじませて染めてみる事を思いつきました。制作が大好きな子からやり始めますが、苦手意識のあるいつものメンバーはやはり躊躇した様子があったので「みて~、こんなの使ってやってるんだよ。お医者さんとかが使ってそうなスポイト!」
と声をかけて近くで友だちの様子を見られるように誘ってみました。「色と色が混ざって変わってる。何色かな?」と聞いてみると「むらさき!」と嬉しそうに答えるA君。すると自分からスポイトを触ってやり始め、「まだやる~!」と思わぬハマりっぷりでした。「B 君がまだやってないのだけど、楽しいからおいでって呼んできてくれる?」と伝えると「B く~ん、こっちにおいで~。
, やろうよ~」と誘うA君。2人はいつも一緒に同じこ
とをするのが大好きなので、誘われたBくんも"何をしているのかな?”と気が向いたようにやってきて、やり始めると夢中で他の子より集中して長い時間やるほどでした!その間 A 君はずっと B 君の制作の様子を見守り、「B 君のいちごジュースみたいだね!あ~牛乳(白い絵の具)こぼれちゃったね~」と隣で一緒に盛り上がり、やっているB君も楽しくなって大笑いでした。「2人のも素敵にできて良かったね。○○(担任)も楽しかったし、A君B君が楽しめて嬉しかったよ!」と最後に2人に伝えてみると顔を見合わせてにんまり。終始楽しく絵具を使った制作ができたことが嬉しく自信になった様子で、その後はいつも以上にご機嫌で給食の時間ににんじんを担任に向かってドヤ顔で食べて見せたり、いつもより食べる量が増していました。それを「よく食べたね」とまた認めてもらったことでさらに嬉しく、お昼寝前は『はたらく車』をノリノリで歌い、そこにクラスの友だちの合いの手も乗っかり、素敵な一体感が生まれていました。ちょっとしたアイディアーつで次々と嬉しい達成感が繋がり、連鎖することで子ども達にとって充実した一日になっていた事が心から良かったなと温かい気持ちになりました。
5月はねこじゃらし公園や丘公園などあまり行くことがなかった場所にお散歩で行ったり、思い切り遊んだ後はマッサージやスキンシップ遊びで心と体がほぐれるようにしてぐっすり体を休める事を大事にしたり、遊びの中身を子どもたちの興味関心やブームに応じて変えて対応してきました。
(例:色水遊びや魚釣り、新しい動きのリズム遊び、お医者さんグッズやチェーリングでラーメンなどのおままごと、アゲハの幼虫などいろんな生き物を飼育して観察)
友だちと遊びを共有する、友達のやっていることを隣に行って見よう見まねでやってみる等、遊びが充実する中で子ども達もいい表情で毎日楽しんで過ごしています。このように子ども達のためにどんなことをするのがいいのか、何を優先して保障すべきなのか、子ども達の様子を観察しながら
日々向き合い、考えている担任です。
6月は天気も不安定だと思いますが、夏になると炎天下で公園に行くことができなくなってくるので、梅雨に入る前には遊具のある公園にもたくさん行って遊んだり、梅雨時期は部屋の中でも楽しめるリズム遊びやサーキットをよりたくさん取り入れて楽しんでいきたいと思っています!気圧の変化もありますが元気に過ごしていけるよう、引き続きご協力のほど、お願いいたします。