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​ひよこぐみ

 7月に入り、2人だったひよこ組に新しいお友だちが増えました!Sくんは吊り玩具が大のお気に入り!仰向けで最初はじっと観察していましたが、そのうちに手が伸びて玉を掴んでみたり、足も上がるようになってきて足の指で触ってみたりと1ヶ月の間にどんどん力がついてきています!そして食べることが大好き!意欲的に食べるSくんに隣で食べる先輩の2人も釘付けです。普段の生活の中でもSくんのことが気になるようで少し遠くから観察して様子を見ており、これから関わろうとする姿もでてきそうだなと見守っているところです。上のクラスのお兄さんお姉さんたちも顔を覗き込みSくんの表情を見て「笑った!」と大はしゃぎです。それを見てSくんも嬉しいのか手足を動かして気持ちを表しているようでした。Sくんに限らずひよこ組では、クラスのお友だちはもちろん、異年齢のお友だちとも関わることを大切にし、可愛がられる経験や、憧れの気持ちが湧いてくるといいなと思っています。

 7月の初めには七夕祭りがあり、初めての園行事で、普段の雰囲気との違いに少し驚きながらも、安心できる大人と一緒に人の少ない落ち着ける空間を探して参加することで楽しむ姿も見られました。ぱんだ組の「もったいない婆さん音頭」の踊りや七夕の歌では、じっと見たり身体を揺らして聞いたり、マラカス作りコーナーでは、マラカスをぶんぶんと振って音が鳴ることを楽しむ姿もあり、音や音楽が好きなひよこ組です。天の川づくりでは、夜空に見立てた青い模造紙に星の形の紙をお兄さんお姉さんが貼る姿をじっと観察したり、自分でやってみてできると、パチパチと拍手して、できたことを喜ぶ姿も見られましたが、これは普段から何かできた時に拍手をしてもらい、できた喜びを大人と共有しているからこその姿なのだと思います。他にもプラネタリウムは真っ暗な部屋が少し怖かったり、梅ジュースが美味しくてグビグビ飲んだりと色々な体験ができ刺激的な1日でした。

 暑くなってきて水遊びも本番!ひよこ組は体調不良などでなかなかプールに入ることはできませんでしたが、一人一人のタライにぬるま湯を入れて沐浴気分になりながらジョウロなどの流水に手を伸ばして水の感触を楽しみました。水に触れると、感触の心地よさを感じて身体全体を揺らしたり、声をあげたり、表情が柔らかくなったりと、心を解放して表現しているようです。また、できる限り汗をかける環境や活動を大切にしており、ひよこ組は全員汗っかき!汗をかくことで夏の暑さでも体温調節できており、熱を出したりすることは少なかったように思います。小さいうちから外気と触れ合い、自分の身体を適応させていく力は逞しいですね。汗をかいて不快を感じ、シャワーで汗を流し、快を感じるということも大切にしています。ひよこ組の新メンバーのお友だちは、お母さん曰く最近喃語の種類が増えたそうです。布オムツにして快不快を毎日感じているからでしょうか。快不快を感じることは、喜怒哀楽さまざまな感情の土台となります。不快にするのは可哀想と思ってしまうかもしれませんが、不快が分かってこそ、快を感じられます。小さい時から快不快を感じる事を大切に関わることで、感情豊かな子に育っていってほしいと思っています。8月は体調もみながらですが、少しずつ冷たい水にも触れていき、暑い(不快)→冷たい(気持ちいい)も感じていきつつ思い切り水遊びを楽しみたいと思います

​ぱんだぐみ

いつの間にかセミの声が聞こえ始め、季節はすっかり夏です。保育士になり初めてのお便りを担当させていただきます。(花井)

  おひさま保育園に来て約4ヶ月が経ちますが、毎日子どもたちが「おはよー!」と元気に登園する姿や「バイバイ!」と笑顔で帰っていく姿を見て、“保育園、楽しんでもらえているのかな”と嬉しい気持ちになっています。一方で、まだまだ子どもたちとの関わりの中で難しいなと感じることが沢山あり、試行錯誤の毎日です。お昼寝の時間。子どもたちの寝かしつけをしていると、Aちゃんが片付けてあった机の上ではしゃぎ始めました。するとBちゃんも面白がって真似をします。そこに、遊んでいる2人を止めようと、必死に注意するCちゃん。3人が興奮し、到底寝られる状況ではなくなっていました。私は“なんとかこの場をおさめなければ…!”と声をかけるのですが、子どもたちの心には響かずヒートアップするばかり。私が焦っている

時に、先輩保育士が「登って遊びたかったんだね。それなら、おやつの後にアスレチックやろうよ!」と声をかけると、3人は納得して布団に戻り入眠しました。「〇〇しないよ」と言われると、ますます逆のことをしたくなる子どもたち。「〇〇しようよ!」と別の視点から誘いかけることで、子ども自身で決断し、気持ちを切り替えることができるのだと知りました。 

さて、今月は子どもたちが楽しみにしていたプールが始まりました。今年は珍しくプールを嫌がる子がいないぱんだ組。監視役以外の大人は、この時期にしか味わえない貴重な時間を子どもと一緒に満喫するため、水着を着て思い切りプールで楽しむようにしています。その姿を見た子どもたちも、腹這い(ワニ歩き)で友だちと追いかけっこをしたり、ホースのトンネルをくぐったり、プールの中に滑り込むように飛び込んだり…それぞれが遊び方を見つけています。さらに、プールの中で「もしもし亀よ亀さんよ~♩」と歌声が聞こえたかと思ったら、亀のポーズをする子どもがちらほら。子どもたちの発信でリズムが始まることもあり、“リズムは部屋の中で”という固定概念にとらわれない姿に感心しています。片付けの時間になると、大人がすることを見ながら一緒になってプールの水をバケツで汲み出していく子どもたち。水が少なくなると、せーの!でプールを立てて水を抜き、おいっちに、おいっちに!とプールを運んで乾かすのです。最後はプールの下に敷いていた煎餅布団のお洗濯。布団をたらいに入れて、皆でふみふみと踏んで洗ったあとは、大人が布団をたたみ、飛び石のように少し間隔をあけてばらばらに置いておくと、この時を逃すまいとぴょんぴょん!と飛んで遊ぶ子どもの姿が。子どもの重みで水も抜けるので一石二鳥です。なんと、片付けまで遊びの一貫として楽しめてしまう子どもたち。楽しみを見つける力がとびぬけているようで、おひさま保育園の子どもたちは素敵だなと思います。先日、ひよこ組とプール(水遊び)をしている時には、ひよこ組の子にジョウロで水を持っていき、そーっと手にかけてあげる姿がありました。ぱんだ組の子どもたちなりに、自分よりも小さな子を可愛がっているのだと思い、微笑ましくそっと見守っていました。ぱんだ組の中で、月齢の高い友だちから可愛がられていた子が、さらに自分よりも小さなうさぎ組・ひよこ組の友だちを可愛がっていく姿が増える日々。自分がお世話をしてもらったり可愛がられたりした経験が、年下の子への思いやりに繋がっていくのだと知り、日々の生活の中で一つひとつ丁寧に子どもたちと関わっていきたいと思いました。

  これからさらに暑い日が続きますが、熱中症には十分に気をつけ、異年齢交流の時間も大切にしながら楽しく夏を過ごしていきたいと思います!

うさぎぐみ

梅雨が明けて一気に猛暑になりましたね!子どもたちも気温や気候の激しい変化で体調を崩す子もいましたがようやく回復して元気な姿を見せてくれてホッと一安心です!

うさぎぐみはここのところ日に日に「〇〇したい!」「〇〇はいやだ!」という主張が強くなってきました!ですがそれはおひさまが安心できる場所、気持ちを主張していい場所と感じているからこそと思います。自分を出せて伸び伸びと過ごせていることでどんどん変化すると思うとこれからが楽しみです。高月齢のメロングループはもちろん、いちごグループも負けていません。保育者や友だちに対してたくさん主張が出てきたので印象的だった例をあげたいと思います。

 

一人でマイペースに遊ぶことが多いAくんとBくん。この日もそれぞれで遊びを楽しんでいたのですがAくんが電車の箱の中に入り電車ごっこを楽しているとそれを見ていたBくんもやりたくなってAくんの電車に乗ろうとしました。するとAくんが”僕のだよ!使ってるよ!”というように手で押しました。Bくんは拒否されたことがショックで、“一緒に乗りたかった”と涙の訴え。その気持ちがよくわかったので「Bくんも使いたかったんだねー。でもまだAくん使っているみたいだよ!こっち(もう一つの箱型の電車)使う?」と聞くと少し泣きつつもそちらを使い始めました。一方Aくんはというと、泣きのBくんをみて”泣かしてしまった”と動揺してしまったのか!?あちこち歩き回ってウロウロしたり、しまいには乗っていた電車の箱を頭から被ったり!?自分のおもちゃを守ったAくんも友だちが泣く姿に何かを感じ取ったのですね。相手の気持ちがわかるAくんがいじらしいなと思った担任です。普段Aくんは友だちが欲しがっているものがわかるとどうぞとすぐに渡していたのでAくんが“これはぼくの”と相手に自分の気持ちを伝えられた姿を見るとAくんにとって、友だちの中で色々と経験をして自分の思いを出してきたのだと感じられとても嬉しく思いました。逆にBくんは今まで友だちに怒られても特に気にしませんでしたがこの時は言われたことがわかり引き下がったのです。そのかわり保育者に、“使いたかった”という気持ちを伝えわかってもらえたことで気持ちを切り替えることができました。これも成長ですね!取り合いをはじめとするケンカは、ケガのことも考えてつい止めたくなったり、保育者が間に入って気持ちを代弁してしまいがちですが時には気持ちをぶつけ合い、言いたいことを言う環境が成長のために大事であると思います。これからもこういった友だち同士の主張を見守りながら相手の気持ちを伝え合い、一緒に遊ぶきっかけにして関係を築いていきたいと思います。この酷暑も楽しい水遊びを取り入れて免疫力を高め、乗り切りましょう!

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