うさぎぐみ
吹き抜ける風がますます冷たくなってきました。しかしその一方で透き通った青空を見上げると心地よさを感じられる季節でもありますね。
先月は浄真寺によく通ったうさぎぐみ!だんだんと木々が紅葉していく様子を見ながらその美しさに大人も子どもも感動しながら過ごしてきました。赤や黄色、茶色、みどりといろんな色の葉や松ぼっくり、芋虫のような形をした杉の雄花などを見つけては拾い集め、「あったよー」「きれいだね」「これおもしろい」「虫さんいた」「いきてる?」とそれぞれが感じたことを話し、その喜びや楽しさを一つひとつみんなで共有しながら触れ合いました。特に喜んだのは“シダーローズ”!これはヒマラヤスギの球果でバラの花のような形をした松ぼっくりです。ヒマラヤスギが生えている場所自体が少ないので見る機会も稀。見つけた時の嬉しさもひとしおです。バラの花をよく知っている子どもたちなので宝探しのように目を凝らして落ち葉の中に同化したシダーローズを見つけると飛びつくように拾い、両手で花の形を作ってニコニコと『バラの花』の歌を歌って喜びを表現していました。先日、赤やきいろ等の絵具で落ち葉スタンプをして保育室に飾っているので室内でも自然を感じることができています。これからクリスマスに向けてさらに飾りつけも増やしていき、楽しさとワクワク感を膨らませて過ごしていきたいと思います。
この一か月で全体的に言葉の広がりが著しく、コミュニケーションがより一層楽しい毎日です。以前にも増して友達の様子に意識が向くようになってきていて、散歩前にすぐに自分の靴を見つけられない子がいるとそれに気づいて「はい!」と出してくれていたり、「(どんぐりを)Aちゃんもほしーい」と保育士にねだっている言葉を耳にするとそばにいた子が探して「あった!どうぞ」と渡してくれたりしています。また、低月齢児の子同士でもおままごとでテーブルを囲んで「もぐもぐ、これ(おい)しーね!」「うん!(これ)どうぞ」と微笑ましいやりとりをします。高月齢児の子は今まで「やーだよ!」と言っていた事でも『おふろにいれて』という絵本の「いいよー」のフレーズを楽しむようになると日常生活の中でもお友達に対して「ここ(となり)いーいーよ!」と接してくれることが増えてきました。今後はさらに子ども同士が繋がっていけるきっかけづくりを心掛けていきたいと思います。
また“自分で(やりたい)”という気持ちが膨らんでいる様子もあります。靴箱から自分の靴の出し入れを自分でやりたがったり、食後床の雑巾がけを保育士がしているとマネしてやってみる子も。おむつ替えの時には保育士があえて「おむつカバー持ってきてくれる?」とお願いするようにすると嬉しそうに「うん!」と洋服かごの中を探します。最近おしゃれに芽生えてきている子は自分の好きな柄の洋服を選べるのも楽しい様子。こだわりのコーディネートを楽しんだり、それを自分で着てみる事に少しずつ挑戦し始めました。“自分の事を自分でしようとする”そんな心の成長、本当に素敵ですよね!担任も嬉しく、子どもが自分でやることを保障できる生活環境を考えて整えていきたいと思っています。
例えば洋服入れの箱の中はパンパンだと自分で取り出しづらいので、洋服をたくさん詰め過ぎないようにしたり、朝の支度を自分でやりたい子は保育士と一緒にやっていくようにすることです。冬は夏ほど着替える回数が多くないため、一日に必要な量の衣類をご持参下さい(基本的には汚れもので帰ってきた分の衣類を補充してもらえればいいと思います)。園においてある衣類の枚数が分からなくなってしまった場合は、お伝えしますので担任にお知らせください。また洋服の入れまちがい等でご迷惑をおかけしてしまうこともあるかと思いますがよろしくお願い致します。
いよいよ冬本番ですが、引きつづき寒さに負けず戸外でたくさん遊んで、しっかり食べて寝て健康に過ごしていきましょう!!
ひよこぐみ
日が暮れるのが一段と早くなり、朝晩の冷え込みに晩秋を感じる季節となりました。日中は暖かな日差しの中、おひさまっこは元気に戸外遊びをしています。
浄真寺では松ぼっくりや色とりどりの葉を見たり、神聖な雰囲気を感じたりしながら探索をしています。最初はえんま堂前のでこぼこした地面が気になって足があまり進まなかった子もいましたが、今では慣れてきて足裏を使いうまくバランスをとりながら自分のペースで歩いています。少し遅れてしまう子がいると、先に進んでいた子が戻って手を引こうとする場面もあり、運動会を通して一段と仲間意識が高まっている様子です。境内には一般の方も多く、「かわいいね」「裸足で元気ね」と声をかけられることもしばしば。その度に手を振ったり、にこっと笑ったり、やる気に満ちた表情で意気揚々と歩いたりする姿も見られます。またお参りしている人や担任をよく見ていて、門をくぐって出入りする時はお辞儀をし、おじぞうさまには手を合わせる子もいます。教えていなくても見て真似て身についている作法に私たちも身の引き締まる思いです。同じ場所へ繰り返し行くことで、歩きたくなくて抱っこされていた子も、自ら奥まで進み探索を自由に楽しむようになり、少しずつその場での遊び方を自分なりに発見し楽しむ姿に感心します。安心して行動する中で、意欲や自信を持てるようになっていってほしいなと思います。また今年のぽかぽか広場はどんぐりが豊作!子どもたちは目を輝かせながら拾っています。散歩先では自然物に触れて遊ぶ時間が限られているので、拾ってきた松ぼっくりや葉にじっくり触わったり見たりできるよう、モビールのように部屋に吊るして飾っています。指をさして「(はっ)ぱ!」と言ったり、風に揺れる様子をじっと目で追ったりしながら室内でもうつりゆく季節を感じて楽しんでいます。
さて、ひよこぐみは園庭も大好きで時間があればテラスに向かい、水や泥遊びをのびのびとしています。9ヶ月のCくんも腹這いで手を伸ばし、砂の感触を確かめています。目の前にあるタライの水を叩いて顔にかかってもへっちゃら!自分でタライをひっくり返しています。するとそれを見ていた子が「どーぞ」と水を運んできてくれることも。運動会でも披露できた、どーぞ遊びは引き続き日々の保育の中で見られています。皆Cくんが大好きで2階から1階へ下りる時「Cくん待ってるから行こう!」の一声で気持ちが切り替わる子もいるほどです。また1人遊びを満喫していた子たちも、友だちの存在が大きくなってきて、一緒に遊ぶことを楽しむ姿が見られるようになってきました。先日、タライの水をコップですくって遊んでいたAちゃんとBくん。Aちゃんがコップを振り回し、意図せずBくんの顔にかけてしまいました。Bくんはびっくりしてきょとん顔。それを見て、”しまった!”という表情のAちゃん…するとAちゃんが自分の頭にもコップの水をかぶって「へへへっ」と笑ったのです。それを見たB君は大笑いし、2人で水をかぶる遊びへとうつっていきました。大人が介入しなくても自分たちで遊びへともっていく姿に感心し、私は心の中で拍手していました!危険のないようにすることはもちろんですが、これからも子ども同士のかかわりを大切にし見守っていきたいと思います。
気温の変化や乾燥の季節となり体調を崩しやすい時期になります。体が疲れていると病気にもかかりやすくなるので家庭でも休息をしっかりとって元気に冬を乗り越えていきましょう!
ぱんだぐみ
今年も早いもので残すところ1ヶ月足らずとなりました。日に日に冬の足音が聞こえてくる季節ですが、子どもたちの元気な声の前では少し遠慮がちに聞こえる気がします。年末まで体調に気をつけながら楽しく過ごしていきたいと思います。
運動会を終えてからの子どもたちは友だちとの関係が一層深くなり、みんなで遊びのイメージの共有や、言葉のやりとりが盛んになってきました。そんなぱんだ組が今1番楽しんでいるのがお家ごっこ。お家の中でご飯を食べたり、お風呂ごっこで頭を洗ったり、お人形用布団を敷きつめて寝転がるなど、遊びの中で普段の生活を再現しているようです。「ご飯食べる前にお風呂入らなきゃ!」「まだ(ご飯)熱いよ!」など生活感のある日常会話も聞かれ、お家の様子も伺えるようで微笑ましいです!ごっこ遊びで使う家はパーテーション(高さ60㎝横の長さが2mぐらいの大きさで子どもたちでも動かせるものです)を囲って作ったり、ぱんだ組の部屋の丁度くぼみになっている空間を利用したりすることもあります。最近ではAくんが牛乳パックでできた平均台を縦に並べ、家の柵のようにして遊ぶ使い方を思いつき並べている姿がありました。するとAくんの完成したステキな家に関心を持ってやってきたBくん。風呂敷の中にたくさん食材を詰め込んできて「ピクニックだよ!」と言って家の中で広げました。するとAくんはすかさず「ピクニックじゃないよ!おうちだよ」とBくんに伝えている場面がありました。Bくんは“そうなんだ”と状況がなんとなくわかったのか少し離れたところでピクニックをはじめました。その後はお家ごっこを楽しむ子、ピクニックに参加する子と子どもたちは好きなところを選んで遊んでいました。自分で作っていくことで「ここは〇〇じゃないよ□□だよ」と自分のイメージを友だち同士すり合わせるように話せるのもぱんだ組ならではの姿かな、と興味深く聞いていました。また、ある日はこんなことも、、、ぱんだ組でパーテーションを2つ繋げ直径2mくらいの円にして大きめの家を作り、布団や椅子を並べながら家を完成させた子どもたち、出たり入ったり自由に遊んでいる場面がありました。楽しそうな姿に、うさぎ、ひよこぐみの子どもたちも大注目!うさぎぐみのCちゃんが“楽しそうだな~私も~”と吸い込まれるようにこちらへやってきました。パーテーションを開けて入ろうとすると「だめーっ」ととっさに扉を持つDくん。Cちゃんは少しびっくりした様子で動きを止めます。きっとぱんだ組の仲間意識も芽生え“自分たちの遊び”を楽しみたい気持ちもあるのかなと思いつつ、異年齢の交流も楽しんでほしいと思い「ピンポーン鳴らしてくださーい♪」と保育者が家の中から呼びかけてみました。Cちゃんは“そうなんだ”とすぐにパーテーションに指を当てチャイムを鳴らし「ピンポーン♪」…するとDくんが「どうぞー!」とドアを開け、迎えいれてくれました!Cちゃんも中へ入ると同じ空間にいられる喜びでニコニコ笑顔に!微笑ましい場面で心が和みました。保育者が周りの環境を整えるだけでなく、子どもたちが部屋にあるおもちゃや道具を使って楽しみ方を見つけていこうとする姿は、遊びの楽しさを追求しているようで見ている私たちもワクワクします!遊びを通して友だちと話し合い互いを理解していくことで仲も深まっていきますね。これからも想像力豊かにごっこ遊びを楽しめるように部屋のレイアウトを工夫したり、絵本のお話などもたくさん取り入れたりして、みんなで共有しながらごっこの世界を楽しみ遊んでいきたいなと思います。
さて今月からお当番活動の準備期間として、まずはやりたい子たちでみんなの前に立ち、おやつの挨拶の号令や、コップに水を注いだり、配ったりできることからやりはじめています。座っている人より前に立つ子が多いくらいほとんどの子が意欲的に取り組む姿が見られ、はりきっているぱんだ組です!お当番活動を通して責任感や達成感、人の役に立つ喜びを感じ、「みんなのためにがんばろう」という思いも育っていってほしいなと思います!