top of page

ひよこぐみ

年末年始の休み明け、久しぶりに会うと子どもたちはおしゃべりが上手になったり、お座りできるようになったりとできる事が増えていて驚きました。子どもの成長は早いですね!寒さがまた一段と増す季節となりましたが、空気の冷たさ、陽の温かさを感じながら身体を動かす元気なおひさまっこたちです。

 晴れている日は、暖かくしてなるべく戸外へ出発!ひよこぐみは月齢差が大きく、高月齢の子はかなり体力がついてきました。その為、午前中にたくさん身体を動かして遊べるように、他クラスと合同で散歩へ行く日を多くしている中で、さまざまな刺激を受けているひよこぐみ。特にぱんだぐみのお友だちは憧れの存在!凧揚げをしている姿を見ると追いかけたり、植え込みのトンネルをくぐり抜ける後に続いてみたり、とにかくぱんだぐみのお友だちと一緒が楽しい様子です。お座りが1人でできるようになったAくんとトンネルの前で皆が出てくるのを待っていると、ぱんだぐみに続いて「ばあっ!」ととびきりの笑顔で出てくるひよこぐみ。Aくんもトンネルを覗き込み、お友だちが出て来る度に声を出して大笑い、ついて行けなくても同じ遊びを一緒に楽しんでいる姿に、異年齢で遊ぶ楽しさを再確認している担任です。時に転んだりすることもあるけれど、それでも一緒に遊びたいという強い思いで必死について行く姿はひよこぐみといえど、とてもたくましいですよ。道なき道へ行ったり、全力で走ったり、今までにはなかった魅力的な遊びに夢中で、遊び方も広がり“やってみよう!“と、とても意欲的。残り少ない今年度ですが、これからも異年齢での活動を多く取り入れて、うさぎぐみに突入していきます。

 朝、お休みの子や登園が遅い子がいると「〇〇は~?」と気にしている様子も見られ、他クラスと過ごす中でひよこぐみの仲間意識も高まってきているように感じています。友だち同士目が合うだけで笑い合うこともあり、子どもにしかわからない、おもしろい世界も広がっているのかな?と微笑ましい光景を見守っています。ずり這いで移動が楽しくなってきて、遠くのおもちゃにも向かっていくAくん。すると途中でお友だちがAくんの目指していたおもちゃで遊び始めた様子を見て、泣き出してしまいました。担任が「あのおもちゃで遊びたかったね」と気持ちを受け止めていると、ひよこぐみのお友だちが次々におもちゃを持ってきてくれ、担任のなぐさめより友達からの好意の方が届くようで泣き止むAくんでした。また、走っていて転んでしまったBちゃんに「あー?」(だいじょうぶ?)としゃがんでそっと顔をのぞきこむCちゃん。するとその優しさを素直に受け止め、すぐに泣き止むBちゃん。お友だちを思う優しい心が育ってきていますね。時に「〇〇ちゃん、このおもちゃ欲しいだって!」「〇〇ちゃん悲しいお顔しているよ!」など担任が代弁しながら、子ども同士の思いに寄り添っていると、徐々に友だちの思いに気づいていくようです。

 今、進級に向けて2階で過ごす時間を増やし、お昼寝は全員一緒に2階で寝ています。抱っこではないと寝つけなかった子が、うさぎぐみ、ぱんだぐみの子どもたちが静かになる姿を見て、自ら布団にゴロンとなることも増えました。なんと言っても大きな変化は、早く目が覚めても周りを見てすっと再眠するようになったことです。子どもは子どもの中で育つと言われているように、先輩たちの存在によって自ら乗り越えていこうとしているように感じます。また現担任以外にも抱っこを求めたり、絵本を持って行ったりと、少しずつ2階でも安心して過ごしているひよこぐみ。今年度もあと二ヶ月を切りました。一日一日を大切に、子どもたちの成長を噛みしめながら過ごしたいと思います。

​うさぎぐみ

 新年が明けて早一カ月が経ちました。年明けクラス全員がそろったのは1月の2週目となったうさぎ組。どの子も友達との久しぶりの再会に喜んでいた年明けでした。1/13(金)には全員でじゃがいも堀りを実施!9月に植えて、ずっと様子を観察してきていたので子どもたちも興味津々。前のめりになってプランターをのぞき、土をよけてお芋を見つけると一目散に取る子、土いじり自体が楽しくてタライに移した土を嬉しそうに触る子、その土の中から出てきた幼虫(おそらくカナブンの幼虫)に驚きつつも、触ったり動きを見て喜ぶ子など楽しみ方はジャガイモだけでなく様々でした!農家の人に秋植えのジャガイモ栽培はむずかしいと言われていましたが成功したことに担任もホッとしつつ、子どもたちと一緒に収穫を楽しみました。実はこのジャガイモ、パンダ組の子もとても気になっていたようで水やりなどお手伝いしてくれていました。そこで「ほかのクラスにも分けてあげてもいい?」と聞いてみると、子どもたちからも「いいよ」と返事が返ってきたので1月の下旬に調理をした際、ひよこ組・ぱんだ組、他職員に少しずつ配り試食してもらいました。Tくんはお皿に配られて2口目が進まない様子もありましたが周りの子が「これ、おいしいね」と食べる姿を見たり、のり塩やみそをつけたことで食べ進み、「おかわりください」と言うほどでした。その後給食でお芋が出てくる度にどの子も「おいもー!」と喜んでいて、今回の経験でお芋の美味しさに目覚めたうさぎ組です。

 一月中旬ごろからは、生活リズムも戻ってきたところで少しずつ遠出の散歩を取り入れながら午前中の活動時間を増やしていきました。これまでたくさん体を動かして遊んできた事で、体力がついてきたからです!保護者の皆さん登園時間のご協力、本当にありがとうございます。朝のひと遊びをしてから気持ちよく1日のスタートを切る子どもたちは、とても晴れやかないい笑顔!お散歩では散歩カーに乗る人と歩く人を約半数ずつ分け、子どもたちの様子に応じて歩く人を交代しながら散歩先に向かうようにしました。順番に自分の足で歩くことが嬉しい子どもたちは、道中ちょっとした段差を見つけると「一本橋だ​!」「並んで○○ちゃんに続いていくぞー」といったやりとりを友達や担任と楽しみながら歩き、あっという間に目的地に到着!少し距離があるぽかぽか広場まで歩いて行っても遊ぶ時間はまだ十分にあり、時間いっぱいまでリズムで体を動かしたり、パンダ組に借りた凧をあげるなど活き活きと遊び込んでいたうさぎ組でした。天気が悪く外に出られない日には、おままごとや消防士(救急隊)ごっこなどの室内遊びを楽しんでいて、パンダ組の遊び方を見ながら一緒に遊ぶことが増えました。Rちゃんはパンダ組のKちゃんに憧れていて前日にKちゃんが着ていたドレスや貸し出しの洋服を自分も着たくて洋服入れの中を探っては「これ!」と嬉しそうに着ていて、そんな様子を微笑ましく見守っている職員たちです。異年齢保育ならではの姿ですね。最近ではおままごともよりリアルに遊べるようにオーブン付きのキッチンやトング、レストランのメニュー表といった新たな玩具を増やして環境設定しています。お家でお菓子づくりをしたことがある子は、積み木をクッキーに見立ててお盆にきれいに並べ、オーブンに入れたりと本格的に再現。先日はコンロを並べて厨房コーナーを作り、ドーナツと魚の切り身のおもちゃを出すとパンダ組がトングを使って網の上で焼きはじめそれを真似したり、レストランごっこで保育士がお客さんになってメニュー表を指さして注文していくとお辞儀をしながら「はい!(わかりました)」と受けてくれたり、店員になりきって遊んでいたTくん、Kちゃん、Rちゃんです。ごっこあそびといえば豆まきごっこも盛り上がっています。「鬼はそと!福はうち!」今月は節分があり、園でも行事を予定しています。鬼で怖がらせるのではなく、この時期ならではの遊びを楽しむことで季節の移り変わりや昔からの風習、伝統を子どもたちに感じてもらえればと思っています。

 

上であげたような遊びを通して子どもたちは“どうやって作ろう?”などと考えをめぐらせることや、粗大運動から微細運動までたくさんの動作を経験して力と自信がついるところです。好奇心もますます湧き、“もっと色々試してみたい”と思いが膨らんでいるようで、今まで以上に『自分で』と言う事が増えてきたように感じています。担任間で一人ひとりの姿を共有しながら、着替えや朝の支度など子どもが自分でやろうとする気持ちを尊重しています。生活の一つひとつの事(例えば着替え)にもじっくり取り組めるように時間を保障してそばで見守っているところです。もうすぐクラス懇談会があるので園での姿と各ご家庭での姿などを話しつつ、子どもたちの成長を共有できる有意義な時間にしていけたらと思っています

​ぱんだぐみ

今年度も残り2ヶ月となりました。このクラスで過ごす時間もあとわずか。これまで以上に一日一日を大切に、子どもたちと過ごしていきたいと思います。

 今月は節分があり、園でも行事を予定しています。「オニ来るかな」とドキドキとワクワクの気持ちの反面楽しみな様子の子どもたち。節分の紙芝居のお話を通して鬼はわるいものを持っていってくれるものだよ。と伝えると「ぼく病気オニ倒す!」「〇〇ちゃんこれ(怒りん坊オニ)!」とオニの立ち位置を理解して意気込む姿が見られます。この時期ならではの節分の雰囲気や遊びを楽しむことで、季節の移り変わりや昔からの風習、伝統を子どもたちに感じてもらえたらいいなと思います。

 オニのお面作りでは、製作の前の日に、保育者が見本で作った“はりこ”(風船に紙をのりで貼り重ね、乾いてから中の風船をしぼませ成形し、半分に切ったもの)のお面を部屋に飾ってみると子どもたちは「あれなに!」「オニだ!」とすぐに気がつき興味津々!「みんなも好きな色選んで作ろうね」と伝えると「あかオニにする!」「オレンジにする!」と嬉しそうに考える子どもたちでした。次の日の朝には、Aくんは担任と目が合うと1番に「オニ作ろう!」と言うほど、待ち遠しい様子で、トップバッターでお面作り!イメージができているのかどんどん顔のパーツを貼りつけていました。他の子どもたちも続いて作る気満々だったのですが、Bちゃんはオニの話題になるといつも「ちょっとオニさんこわいから(鬼退治を)やめとく」とちょっぴり不安そうな表情…でも「お面作ろうよ」の声には参加して「優しいお顔にする」と言いながら顔のパーツを貼っていました。自分に“こわくない”と言い聞かせながら作っていたのかもしれません。それぞれに想像力をはたらかせてさまざまな表情のオニの顔ができました。お面にゴム紐をつけて完成させた時は、イヤがる子はいないかな?と少し心配でしたが「乾いて完成したよ!みんなでかぶろう!」というと、「わたしのは!」「ぼくのは!」と早く頂戴とばかりに前のめりになりながら手に取り、自分で作ったお面だけに大満足の様子でかぶっている子どもたちでした。Bちゃんも自分のお面を受け取り、付けていたのでこわいよりも自分で作り上げたことで愛着が湧いたのかなとホッとした担任です。

戸外でも節分モードの子どもたち、公園で保育者がオニ役になってドスドスと歩き出すと「かくれよう!」と仲間側の保育者の手を引くCちゃん。みんなも遊びにのってきて、かくれんぼのルールも混ざりつつ、鬼退治ごっこが始まりました。「みーつけた!」とオニに見つかると「鬼退治だ!」「豆を投げよう!」と全員で勇ましくかかるぱんだ組!「おにはーそとー!」とみんなでオニを囲い、豆をまくふりで立ち向かい真剣です。途中から「オニさん強いな、なかなか倒せないぞ!」と仲間側の保育者が働きかけると「いわし!」「ひいらぎ!」と落ちている葉っぱを拾いにいき、オニに「イワシー!」「チクチクー!」と葉を向けて応戦する子どもたちです。中には「オニの目にチクチクすればいいんだ!」と話している子もいて、オニをどうすれば倒せるかいろいろと考えているようで、本気な子どもたちにオニ役の職員は冗談半分で節分当日メガネをかける作戦でやろうかなと言っています。節分ごっこはみんなで共有できるごっこ遊びの1つとなり、イキイキと楽しんでいるので、節分当日はお面の力もかりて気持ちを強く!体の中にある病気オニや泣き虫オニ、おこりんぼオニをみんなで力を合わせてすっきり追い払えたらいいなと思っています!

 さて、12月からお当番活動(みんなのコップにこぼさないよう水を入れて、そのコップを食べる前に配る。準備ができたらみんなの前に立ち、いただきますの挨拶をする。)を通して責任感や達成感、人の役に立つ喜びを感じたり、「みんなのためにがんばろう」という気持ちを育みたいと思い取り組んでいます。みんなとても意欲的にお当番をしています。おやつ前、席に向かわず遊んでいる子も、自分がお当番の日は手を洗って準備万端!そして、みんなのコップに水を注ぐのをやり終えると友だちが席に座るのをじっと待ちます。みんなの準備ができたところで「今日のお当番は○○ちゃんです。お願いします!」と保育者が言うと「はい!」とかっこいい返事で台の上に立ち上がり、挨拶のかけ声をします。保育者もびっくりするほどみんな頼もしい姿なんですよ!“お当番だから”と前向きに準備していく姿や自信を持って取り組む姿は“自分がやるんだ”という使命感に燃えているようで、子どもたちに仕事を任せることでその子の力を引き出せるものだなと保育者も学びとなりました。毎日「今日何曜日!」と待ち遠しく聞き、自分たちの当番の曜日もすっかり覚えている子どもたち。お当番活動を始めてからみんながより一層誰かのために頑張る気持ちやみんなの役に立つ喜びも感じているようです。先日、おやつの時間ではない時に「水飲みたい」と言いに来た子がいたので担任が水を入れようとすると「自分でやりたい」とキャップを開けて丁寧に水を灌ぐ姿がありました。信頼してまかせていくことでそれに応えようとする子どもたち。おひさまでは子どものやりたい!を伸ばすことで自分の気持ちを誰にでも率直に出せるようになると思っています。残りの日々も子どもたちの力を発揮しイキイキと過ごせるように心を通わせる保育をしていきたいと思います。

bottom of page