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​ひよこぐみ

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 ひよこ組は6月から2人の友だちが仲間入りし5人となり、より賑やかになりました。6月のクラスのねらいは「安心感の中で周りのことに興味がわく、興味を持った遊びを見つけていく」でした。ほぼ1歳の月齢差がある為、日中の活動は個々に合った生活リズムを大切にしてきた中で新しい環境にも慣れ、安心して周りにも意識が向いてきているようです。
 クラスの中で1番月齢の大きいSちゃんは、泣いている子がいるとそっと寄り添ったり頭を撫でたりお姉さんっぷりを発揮!また最近つかまり立ちするようになったEちゃんが担任に抱っこを求めて泣いていると、立たせようと服を引っ張り、まるで「泣かないで!ほら立って!一緒に遊びましょ」と誘っているような関わりも見られます。今までお兄さんお姉さんからしてもらったことが今度は反対の立場になり、自分が嬉しかった経験を繰り返していく、すてきな連鎖だなと思っています。
 一方、新入園児のOちゃんは初日からお母さんと離れる不安な気持ちを大声で泣いて表現!担任はお母さんと離れる寂しい気持ちを受け止めつつ、気持ちの切り替えられるスイッチを探るため、階段の踊り場にあるステンドグラスを見に行ったり、2階のうさぎ組に遊びに行ったりと抱っこしながら一緒に園内をお散歩。一旦落ち着くと今度は探索活動開始!持ち前の好奇心を発揮して「ん?ん!」と言いながら、気になる友だちやおもちゃに触れて確かめるように歩いています。時々担任に確認するような眼差しを向けるので、逃さず丁寧に目を合わせて応えながら信頼関係を深めている最中です。目を合わせるといえば、Yくんは担任と目が合うと「だれなの!?」と言わんばかりに大泣き!月齢3ヶ月でもよく周りを見てわかっているようなので、やわらかな表情でゆったりと語りかけることを心がけ、ミルクを飲む時はお母さんと同じように授乳ケープをかけ工夫してみると、落ち着いてミルクを飲むようになり一安心。少しずつ目を合わせながら気持ちを通わせるように心がけています。
 徐々に人数が増えて環境が変わっていくひよこ組で、一人ひとりがもっと安心して保育園生活を過ごすためにはどうしたらよいか、担任は振り返りをし、ひよこの部屋で落ち着いてからテラスに出るべきだったね、抱っこしてでもお昼寝時間をたっぷり取ろう!音楽が好きだから体操やリズムの時間を作ろう!などと毎日反省点と良かった点を話し合い、より良い充実した明日のために試行錯誤の日々です。
 最近は暑い日が続き、ひよこ組も水遊びをテラスで楽しんでいます。Eちゃんは水が顔にかかってもへっちゃら!キャッキャ笑い、水の感触を楽しんでいますよ。他クラスと一緒の時は、真剣な顔で友だちが遊ぶ姿を観察!タライの中に入って遊ぶ子を見ればつかまり立ちをしてタライの深さを手で確かめたりし、友だちから遊び方を学んでいるようです。又、この夏はできるだけ水に触れて皮膚を鍛え、冬に向けて元気に過ごせるようにしたいと考えています。異年齢での保育から成長できることは多く、今後も活動を共にする場面を作っていきます。
 今年のひよこ組は、周りの子が泣いていてもご飯やミルクはしっかりと摂り、ぐっすりと眠ることができるのでとてもたくましく、良い意味で担任の予想をはるかに超えています。このたくましさを保ちつつ、担任への後追いや困ったときに担任の方を見て助けを求めている時など一人ひとりの気持ちをしっかりと受け止めて、より信頼関係を深めていきたいと思っています。

​うさぎぐみ

 先月は思ったより早く暑さが厳しくなり梅雨明け?と思わせられるようでしたね。園庭での水遊びが始まり、ペットボトルシャワー(ペットボトルに穴を開けたもの)の勢いのある流水に全身を濡らして冷たさや水の感触を楽しんだり、タライの水に浮かべた玩具の魚をスコップですくい黙々とバケツに移して遊んでいる子もいてそれぞれが遊びを見つけながらどの子も水の心地よさを感じている様子です。この暑さで公園にいくことも難しいので室内では体操・リズムでたくさん身体を動かしています。これまで座って見ているだけの子に声を掛けて誘ったり無理に一緒にやることはせず、自分で“やってみようかな”と思うまでは友だちや大人が“楽しいよ”という姿を見せながら待つことを大切に見守ってきた結果、ようやく2、3週間前から見よう見まねで肩をぐんぐん動かしたり、片足を上げてみたり、自分のペースでニコニコ可愛い表現をするようになりました。これこそ自分の気持ちで動く「主体的」な活動につながっているのだと思います。保育者同士で一人ひとりの小さな変化を共有し「今日の体操で〇〇くん身体を揺らして楽しんでいたね」「〇〇ちゃんは腕をぴーんと伸ばしていたよ」など子どもたちが楽しさを育む姿を感じることも嬉しい担任です。自然と友だちがリズムをしている中に入って身体を動かす様子は子どもたちのやりたい気持ちも身体にのせて輝くようで見守ってこれてよかったなと思います。
 先日の子どもの様子で・・・・うさぎ組の部屋の玩具棚に入り、せまい空間に座って遊ぶAちゃん。それに気づいてBくんが「何をしているのかな」と覗きに来るとお互いに目が合い、見つめあっていました。するとふとBくんがタタタっと動き出し、向かったのは水道の横にかけてあるティッシュがある場所でした。Bくんはティッシュを1枚取るとAちゃんのところへ戻り、出ていた鼻水を拭いてあげようとするのでした。鼻水が出ていることに気づきティッシュを取りに行ったのだなと思い、Bくんがそこまで考えて行動する姿に驚きました。日頃の習慣も積み重なっていて友だちを思う様子はとても微笑ましくほっこりとする場面でした。友だちとの関係もやりとりを重ねながら日々深まり、友だちのことも自分のことのように思うようで素敵だな思います。
 クラスや周りの大人にも慣れてきて自分を出せるようになり、のびのびと過ごしている子どもたち。テーブルや棚に登ってみたりとやんちゃなところもちらほら!見られ本領発揮のこの頃です。友だちのやっていることを見て真似て、良いところも悪いところもですがお互い刺激し合いながら意欲が引き出されているなと思います。“やってみよう”という意欲は集団生活の中で伸びていく力でもあるのかもしれないですね。大人も“〜しないよ”などの声かけが多くならないようにしながら見守っていきたいなと思います。これから夏本番!水・プール遊びで心も開放し酷暑を乗り越え皮膚を鍛えて身体を丈夫にしていきたいです。

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​ぱんだぐみ

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 梅雨入りした途端、真夏のように暑い日が続いていますね。おひさまっこを象徴するランニングシャツがぴったりの季節到来です。子
どもたちは登園すると、じんわりと汗をかきながらゴクゴクとおいしそうに水分補給をしています。朝の日課として子どもたちからリク
エストを聞きながらリズムや体操、ランニング等で身体を動かすようにしています。中では待ってましたとばかりにフルパワーの子もい
れば、まだエンジンがかからず様子を見ている子もいたりと様々ですが、リズムでは友だちと手つなぎをする「船こぎ」や「糸ぐるま」
は大人気!それまで座っていた子も、その曲がかかると嬉しそうに仲間入りです。友だちと顔や体が近づく場面が一番盛り上がり、思わ
ず「きゃーっ!」と声をあげる子どもたち。手つなぎから伝わる人の温もりはもちろんの事、みんなでやると楽しい!といった一体感も
感じられるのでしょうね。リズムを終えると大人も汗だくになりますが、心まであたたかくなるので担任にとっても大好きな活動となっ
ています。そういえば、ある日の散歩途中(もう、歩かないっ!)と座りこんだAくん。散歩バギーはなく保育園まではそう遠くない線
路沿いにいたのですが、さて…どうしたものかと考え、Aくんの好きな「糸ぐるま」を口ずさんでみると、表情がぱっと明るくなりすくっ
と立ち上がったのです。側にいた友だちもAくんの気持ちをくむように自然と手をつなぎ始め、気がつけば4、5名でつないだ輪が完成!
車が入らない道だったこともありその隊形のまま歩みを進めるという、何とも斬新な散歩となりましたが、シンプルに楽しいなぁと感じ
た出来事でした。この手つなぎは、心と心を結ぶ不思議なチカラがあるようです。
生きもの好きが多いぱんだぐみでは、冬を越し成虫になったかぶとむしのお世話がブームとなっています。玄関先にいくつか飼育ケー
スがあり、餌であるゼリーをあげる、霧吹きで土を湿らす作業がメインです。初めのうち苦手な子は「こわーい!」と怯えたり遠目で見
たりしていましたが、回を重ねる毎にだんだんと(自分もお世話したい)という気持ちが出てきたようで、自ら霧吹きを手に構える姿も
出てきました。まるで「これはわたしの役目よ!」と宣言しているようで、生きものをお世話したい気持ちが育っているのだなあと頼も
しく感じています。また、かたつむりをリリースして少し時間も経ったこともあり、何か飼育したいと考え子どもたちと相談の上ダンゴ
ムシを迎えることになりました。日頃から身近に観察していたこともありスムーズに採取成功。飼育に必要な環境を下調べして迎え入れ
たのですが、実は担任がうっかり土を入れ忘れてしまい2日で動かなくなってしまったのです。そんな失敗もあったので、2度目の採取の
時には子どもたちと一緒に確認しながら進め、現在はまるまると大きなダンゴムシがぱんだぐみの部屋で過ごしています。1度目の事が
あるので担任が無意識に「大丈夫かな…」と飼育ケースをのぞいていた姿を見ていたようで、子どもたちも「だいじょうぶかなあ…」と
生存確認するようになったのは想定外でしたが、生きものに間近に触れる経験を通して、生きものの気持ちを想像しながら慈しむ気持ち
や命の尊さを育んでいきたいと考えています。
7月は夏まつりや本格的なプールあそび、また食育活動でナス・ピーマン・枝豆の収穫を予定しています。夏まつりで踊る「もったいな
いばあさん音頭」では、歌詞に合わせわざわざ水道の蛇口をひねり“出しっぱなし”の状況を作って踊る子も現れたりと、子どもの発想っ
て面白いと改めて感じています。去年憧れを持って見ていた神輿担ぎも今度は担ぐ番となり、「わっしょい!わっしょい!」とかけ声も
日ごとに大きく勇ましくなっています。「みんなでやると楽しいね!」という経験を大切にしながら、盛夏も元気いっぱい過ごしていき
たいです。

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