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​ひよこぐみ

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 先月は、運動会に向けた「運動会ごっこ」の取り組みが始まり、リズム遊びや身体を使った遊びにふれる機会がいつもよりたくさんありました。ぱんだ・うさぎぐみとの合同では、いつもより友だちが多い状況に″ドキッ″として不安を感じる子もいれば、気にせず普段通りに物怖じしないでなじんでいる子、子どもたちの姿は様々でした。

 そんな中、普段は、元気いっぱい走りまわり友だちとの関わりを楽しみ、好奇心旺盛に遊びに向かっているOちゃん。なにより″リズム″が人一倍大好きで、お散歩の途中でもふと「ピッピッピッ~ピッピッピッ~♪」とお気に入りのリズムの歌を口ずさみ嬉しそうに身体を揺らしては、日常のあちこちでリズムへの親しみを見せています。ところが、ぱんだ・うさぎぐみとの合同のリズム活動になると、いつもとは違う雰囲気を敏感に感じ取り、表情がこわばり大好きなリズムの活動であっても、担任にぎゅっとしがみついて離れられず涙してしまう日が続きました。そこで、担任同士話し合いをし、まずは、無理に誘うのではなくOちゃんが″安心できる場所づくり″を大切にすることにしました。その時々の気持ちを尊重しながらOちゃんが「やってみたい」と感じるタイミングを待ち、担任が信頼関係をベースに安心基地となるようそっと寄り添う日々…。「今日は見ていたい日なのかな」「今日は寝不足?でリズムは無理かな?」等、そんなふうに、その時々の気持ちを丁寧に受け止め、Oちゃんの踏み出すタイミングで担任と一緒に参加することを繰り返しながら、Oちゃんだけではなく、みんなが安心して取り組めるように、常に寄り添い一人ひとりの表情や気持ちを受け止め過ごしてきました。

 その結果、運動会当日、Oちゃんは上のクラスのお友だちの動きを見て、自分のペースで無理なく参加し、お友だちや保育者の輪の中に入り、リズムに合わせて笑顔で楽しそうに走る姿や身体を動かす姿がありました。これまでの日々の積み重ねがひとつの形になって自然に表れていたように感じると同時に、安心できる大人の存在があれば、環境が変わっても自ら関わっていけるようにもなるのだと実感し、保育士としても一つ成長できた思いです。そして、ひよこぐみのみんなが一人ひとりのペースでのびのびと楽しむ様子もみられ、リズムでは、ピアノの音が流れると自然と手足を上下にバタバタと動かし嬉しそうな表情をみせる子や、保育者と手をつなぎながらゆっくりと歩くことを楽しむ子、一つ一つの場面にその子らしさが表れていたように感じます。そして、担任の声掛けや笑顔に安心しながら、心地よい雰囲気の中で初めての運動会に参加できたことで、子どもたちの「楽しい、やってみたい」気持ちがたくさん芽生え、日常の生き生きした姿をお見せすることができました。おひさまでは何事も″させる″のではなく″する″という主体性を大切にした保育のとりくみをしているので、これからも、日々の遊びや関わりの中で、子どもたちの″できた″や″楽しい″瞬間を一緒に共感していきたいと思います。

 残念ながら、運動会に参加できなかったお友だちもいましたが、運動会が終わった後も、ひよこぐみはその楽しい雰囲気を感じながら「運動会ごっこ」をしています。「うんどうかいのうた」では「エイ・エイ・オー!」のフレーズに合わせて両手をあげ元気いっぱい!みんなで一緒に余韻を楽しみながら、12月も、寒さに負けず過ごしていきたいです。

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​うさぎぐみ

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 あっという間に時が過ぎ、今年も残すところあとひと月。先月の運動会では多くの皆さまにお越し頂きありがとうございました。身を隠しながらのご観覧や変装といった数々のご協力にも重ね重ね感謝申し上げます。おかげさまでうさぎ組の子ども達も例年以上に周囲の状況を気にすることなく、普段に近いのびのびとした様子で運動会に臨めていたと思います。リズムではイキイキとした表情で飛び出していく姿、いつもと違う環境であっても担任や友だちと一緒に楽しめている子がとても多く、これまでの関係づくり、存分に遊んできた過程が実を結んでいることがよく分かり、担任として感動で涙を堪える場面もあったほどでした。『いきもの探しにいこう!』『森の探検隊』ではそれぞれの楽しみ方で日常の生活や遊びの中で培った力を発揮していましたね。運動会を通しておひさまでの日常の様子や雰囲気、子ども達の成長など皆さまと共有できたと思い嬉しく感じています。

 運動会後の子ども達はますます友だちと一緒に遊ぶことを楽しみ、ぱんだ組の姿に憧れ、鉄棒にぶら下がったり、よじ登れそうなところに向かうことなどとても意欲的!2人乗りのダンボールのお船を出せば「のる~」と笑顔で乗り込み、乗れなかった子も縄で船を引っ張ったり、後ろから押して動かしてみんなで和気あいあい。順番も短めのお歌で「おまけのおまけの汽車ポッポ~‥◯◯ちゃんと変わりましょ~」とやるとこの歌が終わればすぐ順番が来る事、今変わっても、数回待てば自分にまた番が回ってくる事がとても分かりやすいようで快く譲り合う様子があります。このようにみんなで楽しいことを共有し、喜びや心が通じ合う時間はこんなにも温かい気持ちになれるのだなと感じている担任ですが子ども達にもこの幸福感を今後もたっぷり味わっていけるよう関わりたいと思っています。

 季節はもう冬になります。クリスマスやお餅つきなどイベントも多いですがそれに向けたリースづくりの準備も始まっています。同じ目的に向かって期待を膨らませ松ぼっくりを集めながら喜んでいる最近です。自分の足で歩くことも積み重ねていきたいと思っているのでお散歩の時の散歩カーの台数を1台減らして出掛けいます。大人と手繋ぎで歩く子、散歩カーを大人と押して歩く子がいて友だちの歩く姿を見ると「あるく!あるく!」と自ら求める子も出てきました。まだ体力や気持ちの持続はそれぞれで代わるがわる歩いていますがそれも楽しい様子の子ども達です!寒くなると動かないで台車に乗っているだけの方が体が冷えやすいですし、体力向上や健康のためにもたくさん歩くことを積み重ねられたらと思っています。

 きっと残りの数ヶ月もあっという間だとは思いますが一つひとつのことを丁寧に、そして一緒に思い切り楽しんだり時には心の葛藤を乗り越えていく経験をしていくことでクラスや友だちとの絆のようなものが一層深まることを楽しみに過ごしていきたいと思っています。

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​ぱんだぐみ

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 気温が一気に下がり、冬を感じさせる風も吹いてきましたね。寒くても、日差しが出ると暖かく、子どもたちは外でも元気いっぱいに遊んで過ごしています。

 11月は運動会という大きなイベントがあり、『11ぴきのねこ』の絵本の世界を十分に満喫した子どもたち、無事に“ねこたち”は大きな魚を捕まえることができました!今回は「11ぴきのねこ」を題材にした背景についてお話したいと思います。

今年のぱんだぐみは全員うさぎぐみからの持ち上がりで、春先の早い時期から小グループで遊ぶ姿が見られ、夏頃には、おうちごっこや保育園ごっこ、絵本が好きな子も多いので『めっきらもっきらどおんどん』の世界で楽しんでみようと、マントを用意して、“もんもんびゃっこ”になりきって幅跳びをしたり、「ちんぷくまんぷく」の呪文をみんなで大声で言ったりしてごっこの世界で遊んでいました。

 そんなある日、毎朝のように「にゃんにゃん」と、四つ這いで動き回ったり、少し高いところに登ったり、時には壁で爪を研ぐなど”ねこ”になりきるMちゃん。ご実家に帰省していた時にねこちゃんを見たことをきっかけに家でもブームになったそうです。Mちゃんがとても楽しそうに遊ぶ姿はみんなの目にとまり「あの”ねこ”ごっこ楽しそう!」と、一人また一人とねこの世界へ...担任もその世界にのって「ねこたち~!ごはんだよ~」と声をかけると、他の遊びをしていた子どもたちも次々と集まってそれはそれは楽しそうにニャン!ニャン!と言いながら食べる真似をしてます。四つ這いで部屋を歩き回ったり、爪を研いだり皆なりきるのがとっても上手なので、担任はこのなりきり遊びを盛り上げたら全員で楽しめるに違いない!と確信するとすぐに『11ぴきのねこ』が頭に思い浮かびました。試しにねこのお面を用意してみると大喜びで飛びついて更にねこになりきり、魚やエサ場など小道具を増やしていくたびに「今日はなにやるの?」とわくわくがとまらない子どもたちでした。担任としては密かに演目を皆の好きな『めっきらもっきらどぉんどん』で進めていこうかなと考えていたのですが、ねこブーム到来で「これはおもしろい!これを題材にしない手はない!」と路線変更しました。大人の計画通りではなく、子どもの発想で進めた結果、より活き活きと素敵な笑顔が溢れ、こんなにも全員が輝く表情になるのだと、今回の運動会を通して”保育の視点を変えること”の大切さを実感しました。子どもたちのおもしろいこと、たのしいことは日々変わっていきますよね。これからも子どもたちの今を見つめて興味関心を広げていきたいと思います。ねこごっこはまだまだ続きそうですよ。楽しんでいきます!

「力をあわせて運ぶぞ!レッツゴー!」では演目のテーマを考える上で身体づくりの視点はもちろんですが“友だち同士で協力し、その上、集中力が求められる内容”がいいなと思いどんなことができるか考えてみました。そこで思いついたのが『大きなボールを二本の棒にのせて二人組で運ぶ』です。ペアを作って実際にやってみるとこちらもやる気満々の子どもたち。お互いにバランスを取りながらうまく進んでいくのです。その姿を見ていない職員からまだ二歳児には難しいのではないか?との意見もありましたが子どもたちは日に日に上達!最初はゴールまでに時間がかかっていた子たちもコツをつかんで息を合わせている姿に「すごい!やるね!」と感動してしまいました。

運動会が一段落した今は、公園で「かくれんぼ」や「大縄跳び」など新しい遊びにもどんどん挑戦しています!これからも様々な遊びを取り入れながら、子どもたちの新しいブームを見つけていきたいと思います!

​© 2025 世田谷区尾山台 おひさま保育園

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