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先日の運動会では、「3匹の子ブタ」をみんなで楽しみました。普段からオバケやオオカミを想像して逃げたり隠れたりする事が大好きなぱんだ組にはピッタリ!絵本のお話にもハマり皆でワラの家・木の家・レンガの家を作ったりお散歩の帽子に子ブタの耳をつけたり、どんどん「3匹の子ブタ」の世界に入りこんできました。わらべうた“むっくりくまさん”を“むっくりおおかみ”に変えてやってみるとこれも子どもたちにヒット!寝ているオオカミ役(担任)の周りを子ブタ役の子どもたちが輪になって歌いながらグルグル周り楽しんでいると、オオカミが起きて追いかけられる、という流れなのですが、公園に着くとすぐ「むっくりオオカミやろうよ!」「オオカミごっこやろう」とリクエストがでるほどでした。しかし、ごっこの世界がリアルになっていくにつれてYちゃんが「オオカミ、怖い・・・」と悲しい表情で部屋の隅っこへ行き参加しない日が増えていきました。どうしたらいいのだろう・・・と担任も悩みながらも側に寄り添い抱っこしながら、他の職員に相談すると「怖いという気持ちをまずは親身に受けとめながら、周りの友だちの力も借りてみるといいよ」とアドバイスをもらい、さっそく次の日「Yちゃん、オオカミが怖いんだけど、どうしたらいいかな」と子どもたちに聞いてみました。すると、「僕も怖いよ・・」と共感したり「私は怖くないよ!大丈夫だよ」と勇気づけたり「隠れたらいいよ」などのアイディアがでて、皆がYちゃんの事を一生懸命考えてくれているのが分かりました。その日から、なんとなくYちゃんを気にかけている子どもたち。運動会ごっこが始まると「おいで」と誘ったり手をつないだり。それでも怖くて動けないYちゃんは大号泣。担任がなぐさめていると、Aちゃんがやってきて手をにぎりながら「Aちゃんがいるから、安全だよ!守るよ」「怖いの怖いのとんでけーー」「オオカミに“べろべろばぁ”っていったら飛んでいっちゃうよ」と勇気づけていました。そんな思いにYちゃんも泣き止み最後は笑顔まで見せていました。そして2人手をつないで運動会ごっこへ参加!実はAちゃんも少しだけオオカミが怖くて“わらべうた”では参加しない事も続いていたのです。「怖い」という気持ちがよく分かり“同じ気持ち”と自分も勇気がでたのでしょうね。やっぱり友だちの力はすごいし集団の良さを実感しました。

見所の1つでもある、オオカミがレンガの家に「いーれーてー」というやりとりがありましたが、普段は「だめよー」という返事が定番でした。オオカミごっこに限らず普段の遊びの中でも見られるやりとりなのです。「どうやったら入れてくれるの?」と聞くと「○○したらいいよ」「ピンポーンしたらいいよ」など子どもたちなりに考えて応えるのも日常のやり取りで面白いのです。当日も「だめよー」と返ってくると思っていたら、まさかの「いいよ!」でした。オオカミと遊ぶのが楽しかったから心から「いいよ」の気持ちだったのかな?想定していたやり取りとは違いましたが、今の子どもたちの気持ちがリアルに感じられて“決まったやり取り”ではなく、それこそが普段の遊びだなと思い嬉しく思った出来事でした。

ごっこ遊びがどんどん楽しくなってきているので、次は何がいいかな~とワクワクしている所です。

​ぱんだぐみ

​うさぎぐみ

ようやく暑さも落ち着き秋らしい気持ちのいい季節になりましたね。 今年はコロナ禍での運動会!皆様のご協力のおかげで開催することができました!本当にありがとうございました!今回は運動会の裏側を話したいと思います。

おひさまの運動会は“普段の遊びを再現する”をコンセプトに行われています。それを考えた時に初めに浮かんだのは4月から「はたらくくるま」のペープサートを見たり牛乳パックや箱型の車で所狭しと部屋中を走って遊んでいたのでこの楽しんでいる普段の姿を見てもらいたいと思いました。運動会に向けて話し合うと職員から「車を走らせるだけ?走ってどうするの?ねらいはなに?他にも子どもたちが好きなものはないかな?」という意見が出てきたので、改めて担任同士で考えた時に浮かんだのが「虫探し」でした。子どもたちは公園に行くとよくダンゴムシやてんとう虫など探していたのでこの遊びを広げられるかもしれない!と思い取り入れることにしました。

早速段ボールで作ったダンゴムシのコロちゃん(「ダンゴムシのコロちゃん」という絵本に出てくる主人公)を部屋の色々なところに見えないように隠しました。隠したことは言わずにいたので誰が最初に見つけるだろう、見つけた時どんな反応をするだろうと担任同士ワクワクした気持ちで見守っていました。室内で滑り台や功技台で遊び、一段落すると別の遊びを探し始めたAくんがおもちゃ棚の下に隠れていたコロちゃんを発見!“なんだこれ?”と絵本や紙芝居と同じダンゴムシに不思議そうな顔をするAくん。担任はすかさず大げさに「Aくんすごーいコロちゃん見つけたねー!」というとみんなコロちゃんを持っているAくんに大注目!「まだコロちゃんいるかもよ!」と担任が声をかけるとAくんに続けとばかりにクラス全体でコロちゃん探しが始まり、マットの下や絵本棚の裏、テーブルの下などみんな一生懸命探し、見つけると発見した嬉しさとニコニコ笑顔で担任に見せにきていました。うさぎぐみ全員が楽しんでいる姿を見てうさぎぐみとしての遊びが生まれた瞬間を感じ、担任も心の底から嬉しかったです。新しい遊びに熱中している姿を見て好きな遊びを広げる大切さを感じた担任です。さて、車、ダンゴムシ探し、これをどう競技にするか悩みましたが好きな遊びは外したくない強い思いがあるので色々と職員から駐車場作成案やカマキリ登場などアイデアをもらい見事に車、ダンゴムシ探し、そしていつも公園で生き生きと遊んでいる姿を見てもらいたいという3つの要素を入れてうさぎぐみの種目ができました。

本番まで子どもたちの様子、運動会中どうなるかドキドキしていましたが当日は朝から全員いつも通りの雰囲気で登園し、部屋で遊ぶ余裕があるほど!あまりにいつもの姿に私たち担任も前日までの不安が吹っ飛んでしまいました。そして体育館で入場した時は緊張していたものの自分たちの出番になると”いつもの遊びだ!”と感じるように車を選んで勢いよくスタート!後半スタートのグループは早く行きたくて散歩カーから降りようとするほどで、楽しく遊びに向かう様子を見て逆に勇気づけられた思いです。本番に強いたくましい姿を見て4月当初からの成長を感じ、胸が熱くなってしまった担任です。運動会という大きい舞台をきっかけにうさぎぐみの遊びが広がり、毎日の遊びをますます楽しんでいます。今年度も後半戦!これからも好きな遊びを追求してどんどん楽しい保育園生活にしたいと思います。

運動会ではいつものように笑顔で遊び、とても可愛らしい姿を見せてくれたひよこ組です。設置した遊具はお部屋で遊んでいる様子を再現しました。巧技台は部屋の畳のイメージで、畳の登り降りをする際に、身体の動かし方を自分で考えながらしている姿がとても素敵だったので作りました。特に降りる時は手で高さを確認して、床に手がつくか、つかなかったら足から降りる等の姿があります。大人がつい手助けしてしまいたくなるところですが、怪我のないようそばで見守っていると、自分自身で考える力が見られました。子どもってすごいですね。テーブル二つを組み合わせて作った斜面は、足の親指を使って這えるようにと遊びの中に取り入れました。足の親指を使うことで脳が育ちます。普段四つ這いで親指がついていない子も、斜面では親指で踏ん張らないと滑ってしまうので、どの子も使って這っていましたよ。また、四つ這いよりも高這いのほうが登りやすいと考えたようで、自分で高這いに変えて登る様子もありました。斜面のてっぺんまで来たら降りられなくて困って泣く子、頭からシューっと滑っていく子、上で方向転換して足から降りていく子がおり、慎重さは性格がでますね。丸めたマットは、普段はその上でマッサージしたり、そのふかふかなマットの上に乗るとご機嫌になる子や、そこを乗り越えることが楽しい子もおり、用意しました。黄色のトンネルは、いつも部屋にあり子どもたちにとって身近な存在です。その下を潜って先に待つ保育者やお友達が見えたら嬉しくて、声をあげて笑っています。子ども同士で覗き込む姿は本当に可愛らしいですよ~!玩具コーナーは特にお気に入りの玩具を持って行きました。音の鳴るガラガラや、転がして楽しめる玩具、お人形等。ガラガラは舐めて口の中で確かめるのも夢中になっていますし、音が鳴ることに気づくと手首を揺すって音を鳴らすことを楽しむ姿もあります。転がす玩具は、ずり這いや四つ這いで移動している子が、興味をもったものに対して、力強く這っていく姿を見てもらいたいと思い用意しました。お人形はみんなの人気者で、泣いていてもお人形であやすとピタリと泣き止みます。お人形でお話したり、少しくすぐったり、リズムをすると声をあげて笑っています。階段と滑り台は、高月齢児のNちゃんが2階でよく遊び楽しんでいるのと、最近階段登りが大好きなRちゃんの姿が見せられればと用意しました。ひよこさんの見せたい素敵な姿がたくさんあって欲張って設置してしまい、全ての様子を見せられなかったところは残念だったので、ここでお伝えさせて頂きました。

 絵本の「だるまさんが」を読んだのは、月齢差のあるひよこ組のどの子も楽しめる物ということで、月齢が高い子は自分で揺れたり真似っこすることが楽しく、月齢が低い子は言葉のリズムや、大人と一緒に揺れること、絵が次の場面変わっていくこと等が楽しい様子があります。触れ合い遊びは、その楽しい気持ちを保護者の方とも一緒に共有できればと組み込みました。

 また、運動会でひよこ組として遊んでいる姿を見てもらう為に、普段はうさぎ組と過ごしている高月齢児のNちゃんも一緒に過ごす時間をもつようにしました。始めはいつもと違う環境(人、場所)に戸惑っていたNちゃんでしたが、回数を重ねていくうちに、笑顔で遊べるようになりました。玩具を持って行ってあげたり、頭をなでたりと嬉しそうに笑顔で関わるNちゃん。自分より小さい子とわかっているようで色々お世話を焼いてくれ優しく接してくれます。Nちゃんの遊び方をみんな興味津々でよく見ていたり、優しく接してもらうとにっこり笑顔になります。これからもクラスとしての時間をもつようにし、交流を深めて行きたいと思います。

 最近のクラスの様子は、ひよこの部屋では、部屋の隅々まで這って探索しており、自分の行きたいところ、興味をもったところに向かって行きます。それは、お友達が使っている玩具だったり、普段は閉まっている浴室の部屋の時もあります。また、0歳児にとって遊びは玩具だけではありません。部屋の探索そのものが楽しいのです。お部屋の壁や床の木、畳を触って感触を確かめたり、叩いたりさすってみたら色々な音がしてきて、「お、面白い音がしたぞ」と繰り返し叩いてみたりと自分で触って確かめて発見することを楽しんでいます。最近はほとんどの子がお部屋の外にも行きたい気持ちが強くでており、扉が開くと這ったり歩いて素早く扉に向かいます。保育者が見守れる時は扉を開けて玄関までの廊下も遊び場のひとつになっています。特にひよこ組の部屋からでてすぐの調理室の窓から中を覗くのがお楽しみスポットになっています。2階にも朝や夕方に遊びに行くこともあり、お兄さんお姉さんに可愛がられています。新入園児のTくんも園に慣れた様子があるので、今後はみんなでひよこ組の部屋から出て遊んでいくことも楽しみたいと思います。

​ひよこぐみ

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