ひよこぐみ
今年は梅雨が遅れてきて、梅雨明けも7月半ばでしたね。梅雨の間も蒸し蒸ししていたので、水遊びを積極的に取り入れました。歳児クラスの水遊びは何をするのだろうと想像がつかない方もいるかもしれません。まず低月齢児は、うつ伏せの体勢ができるようになれば、子どもの下にマット等を敷いて高くし、タライとの高低差をなくすことで、うつ伏せでも流水を触ったりタライに溜めた水に触れて遊ぶことができるようになります。ジョウロやカップから水を流すと、じっと見つめたり、流水がタライの水に落ちて跳ねる音を耳を澄ませて真剣に聞いています。」くんは水の音がするとすぐに注目し息を飲むようにじ一っと見つめていて、五感を使って感じ水の不思議さを吸収しているようでした。“見る”“聞く”ことも歳児ならではの水遊びですね。見て、聞いて、水への興味関心が高まってくると手を伸ばすようになってきます。Sちゃんは、自分から流水に手のひらを当て感触を確かめ、にっこり笑顔を浮かべ心地よさそうです。(手のひらは第二の脳と言われていて、脳につながっています。流水で刺激を当てることで自ら脳の発達を促しているのです。子どもが水を求めていくのにはそのような本能があるからなのですね)水に触れることが気持ちいい!と感じてきたところで、月の後半はプールも出してみました。(水深2センチ程)S君は、プールの中に入った途端に満面の笑みを浮かべ大きな声を出し、手で水面を叩いたり、足もバタバタさせて足でも水の感触を確かめていました。水深を浅くすることで、うつ伏せでもプールに入り全身で水の感触を感じることができ、Sくんの嬉しそうな表情を見ていると低月齢児でもやり方次第でプールも楽しめるのだなと感じました。中月齢児のTちゃんは、うさぎぐみの賑やかな雰囲気の中で遊ぶ方がとてもイキイキとしていたので、水遊びもうさぎぐみと一緒に外にでて行いました。お座りができるので、カップなどでタライの水をすくったりとうさぎぐみの遊び方を見て学んでいます。月末はプールにも興味がでてきたので来月はうさぎ組と一緒に入れるといいね!高月齢児のHくんは毎日シャワーを浴びると、水(お湯)の心地よさを感じてニッコリ笑顔に!月齢差があり、生活リズムや遊び方もそれぞれのひよこ組ですが、全員が毎日一回は水に触れられる機会を試行錯誤しながらも作ってきました。
それはたくさん水に触れられる夏が子どもが1年で1番成長する時期だからです。今後も水に触れる時間を大切に水遊びをさらに楽しんでいきたいと思います。
最近ではお友だちとの関わりの姿も変わってきました。低月齢児は、うつ伏せになりお友だちと顔を合わせると、声をあげて笑いとてもご機嫌です。時には、うーうーと話したり、目と目で会話して微笑んでいたり、お友だちの方へずりずりと向かっていく子もいます。低月齢児ながらお友だちの存在をしっかりと認識し、一緒にいることが嬉しい!と表現する姿に、0歳児も同じように子どもを求めており、保育園にいるからこその姿だなと感じています。そんな可愛らしい低月齢児の様子に、Hくんも“可愛い”という気持ちが芽生えたのか、自らぎゅうっと抱きしめて愛情表現をしたり、撫でたりと可愛がる様子がみられるようになりました。春の頃は、興味はあるものの手加減が難しく、相手が泣いてしまうこともありましたが、春から大人がずっと「よしよしだね」と優しい撫で方を一緒にしてきたからこそ、今そうやって優しい手つきで可愛がれるようになったのかなと思います。賑やかな雰囲気が好きなTちゃんは、毎日 2階へ遊びに通うことで最初はぱんだぐみにいる兄にしか笑わなかったのが、今ではみんなににこにこと笑うようになり、二階の場所も人も安心できる環境になったようですね。これからも一人一人が感じている気持ちをキャッチしながら、子ども同士の関わりを大切にし、友だちといることが嬉しい楽しいとさらに感じられるようにしていきます。
うさぎぐみ
猛暑が続く中、気いっぱいプールあそびを楽しむうさぎぐみです。
うさぎぐみには保育園でのプール経験がない子もいるため、園庭をプールエリアとタライエリアの2つに分け、一人ひとりが自由に好きなエリアを選び安心して水あそびを楽しめるようにしています。担任が「プール行こう!」と声をかけると、自らオムツを外して扉の前でスタンバイし意気揚々とプールに向かうA
ちゃん。プールでは「せーの、せーので!」と気合を入れ大ジャンプをしたかと思いきや尻もちをついて盛大な水しぶきをあげるBちゃん。バタ足に大ハマリ
のCちゃんはバタ足をしながらタライエリアの友だちに「見て見て〜!」と手をブンブン振って楽しさを猛アピールしています。初めはイヤイヤと言っていたD
ちゃんも、担任と一緒にプールに入ってみると気持ち良かったのかケラケラと笑いが止まらないようでした。一方タライエリアでは、色水や水風船、片栗粉
あそび、金魚すくいなど、子どもたちが興味のある遊びを用意し、担任も一緒に楽しんでいます。Eちゃんは水風船を持つとブニョブニョしている感触が新鮮で面白かったのか大笑い。個性あふれるうさぎぐみのメンバーです。
おひさまのプール(水あそび)は、夏の時期に冷たい水にたくさん触れることで皮膚を鍛え、身体を丈夫にすることを目的のひとつとしています。丈夫な身体づくりはこの夏から始まり、冬の薄着保育にも繋がっているのです。楽しみながら冬に向けて免疫も高められ、一石二鳥ですよね。
さて、うさぎぐみでは野菜が育つ過程を身近に感じることで、野菜へ関心をもってほしいという担任の願いから、5月頃からきゅうりとトマトの栽培を始めたのですが、その野菜たちがちょうど収穫の時期を迎えました。(トマトは青いうちにいつの間にか姿を消していたのですが、ようやく今月収穫できそうです
・・・!)栽培中、ジョウロで水をかけるのが面白くなりエンドレスに水やりをするFちゃんや、まるで畑の主のように色んな角度からじ一っと野菜を観察しているGちゃん。さらに、食べ頃がわかったのか(?)大きくなったきゅうりを手でもぎ取っているFちゃん。そのきゅうりは、食事前に子どもたちの目の前で包丁で切り、昨年のぱんだぐみが作った味噌をつけて食べることにしました。担任が「みんなできゅうり食べよ〜」と声をかけ調理を始めると、イベント大好きなHちやんがキャッキャと拍手で大喜び。!ちゃんは両手をサンバのように動かし嬉しさ全開でした。いざ実食してみると、“もっともっと!”とおかわりし続けるJちゃんの姿が。大喜びだったHちゃんと!ちゃんはきゅうりの上にのっている味噌しか食べませんでしたが、食べる食べないにかかわらず、どの子も両手を高くあげでちょうだい”!アピールしている様子から、育っていく過程を子どもたちと一緒に感じられたことで”食べてみたい”という意欲に繋がったのかなと思いました。さらに、担任が「ぱんだぐみさんにもあげてもいい?」と聞くと「いいよ~!」という反応が。育てた野菜を喜んで食べてもらえたことが嬉しかったようで、自然と笑顔が溢れるうさぎぐみです。以前、ぱんだぐみが収穫したじゃがいもや枝豆もおすそ分けしてもらったことがあり、収穫の喜びをクラスを超えて共有することができるのは、おひさま保育園ならではの異年齢保育の魅力だなと感じました。
まだまだ暑い日が続きますが、しっかりと休息を取りながら夏を気に過ごしていきたいと思います
ぱんだぐみ
照り付ける太陽のもと、暑さに負けずに元気にテラスで水遊びやプールを楽しみながら過ごしているおひさまっ子たち。7月からプールも本格的に始まり、先週には待ち遠しかった大きめの新しいプールも届き毎日プールを満喫してます!給食の時間までずっと戸外ということは流石にできないので室内でも楽しめるように寒天ゼリー遊びや紐通し・大型積み木など新たな遊びを加えたり、体操やリズム・サーキットで体も動かしながら過ごしています。
今月初めには七夕まつりがありました。夏祭りの中でばんだ組はお神輿担ぎで行事を活気づけてさらに盛りあげたのですが、そこから鳴子を使ったソーラン節へ発展して楽しんできました!担任の庄司はソーラン節を『結の会・男獅部会』という保育士などが有志で集まった団体
(→因みに小林も所属していました)で踊っていた事があり、市川も日本の伝統や踊りが好きで、今年の活気があるぱんだぐみが日々遊んでいる様子を見て子どもたちに合っている取り組みではないかと思い、始めてみました。初めは鳴子という見慣れない楽器に興味を持って思い思いに音を鳴らして遊んでいたのですが、鳴子を使いながら子ども達の前で踊ってみると担任が舞い踊る姿に最初は見入っていた子どもたちも次第に掛け声や印象に残る振り付け部分を真似して踊っていくのですが、結構上手なのですよね。また、走ることが大好きな子も多いので『津軽の荒馬』を部分的に遊びとしてやってみるとこちらもとても良い反応で食いつくように友達と疾走する様子は圧巻!友達と息を合わせて一体感を感じられるのも素敵な姿だなと思って見ている担任です。中にはまだ見ているだけの子も居ますがお祭り好きな子が多い今年のぱんだぐみ!遊びとして楽しむうちに友達とのつながりが更に広がり、みんなで心を一つにする経験に発展するといいなという思いからこれからも日々楽しんでいこうと思っています。さて今後どうなっていくのか楽しみです♪
つい先日はクラスで栽培している野菜(枝豆、ジャガイモなど)も収穫して味わいました。いつもは口にしない子も目の前で担任が切ったり
焼いているとその美味しそうな香りで五感も刺激され食欲も湧いて食べてみる様子があり、自ら携わったり、目の前で調理することは大切なのだと改めて実感できました。来月にはこれまた自分たちの育てた野菜(とうもろこし、枝豆)を使用したハンバーグならぬ、ライスバーグをクッキングする事を企画しています!去年のぱんだ組でも初めてクッキングでピザ作りに挑戦しましたが、今年はハンバーグです!担任も試作を重ねてレシピを考えたので子ども達が食べるかドキドキですが、きっと食べてくれると信じて子ども達と一緒にクッキングを楽しんでいきたいと思っています!
挑戦といえば、今月はいろんな場面で子ども達がやってみようと一歩を踏み出す姿を目撃しました。ある日園の幼児クラスのお兄さんお姉さんが群がるようにして陸橋下公園のはしごや登り棒へ和気あいあいと登っていたのですが、それを横目で見ていたぱんだ組。その翌日にまた同じ公園に行くと思い立ったように登り棒に向かって挑戦する子が何人か。また、それまでは怖いと思っていたのか全く近寄りもしなかった子がさらっとはしご登りをやる姿まで。保育士が目の前でクッキングする様子を見た以降には、苦手な野菜にも手を伸ばして食べてみようとする子が居るなど憧れや興味関心の力はすごいのだなと感じさせられます。一歩踏み出してみれば案外できることもあったりして、そんな時に「できたね」と声をかけてもらい、成功体験を一緒に喜んでくれる人が居ると自信につながってまた挑戦してみようと思えるようですね。
今はプールの水の中に顔をつけたり、思い切りダイブして入水(潜る)身体を浮かすことなどにチャレンジする子どもたちの姿があります。日によっては子どもたちが夏バテや疲れからグズグズしたり、甘えたり、少し荒っぽくなることも勿論ありますが運動と休息のバランスをしっかりととりながら過ごし、そんな心の成長も大切に育てていきたいなと思っています。2才児ならではの前向きに物事に向かえる時もあれば、「あーでもない!こーでもない!』と言ってまだまだ心が揺れ動きやすい子どもたちですが、ありのままの姿を日々受け止め、見守れる存在でありたいと思っています。暑い日が続きますが、われわれ大人も夏バテや感染症に注意しつつ、この夏を過ごしていきましょう!