
ひよこぐみ

先月に続き7月から新しいお友だちZくん(10ヶ月)が入園し、さらににぎやかさが増したクラス。暑さにまけず元気に過ごしているひよこぐみですが、中には下痢が続いている子もいて、水遊びに参加できない日もありました。そんな時は、体調に合わせ無理なく過ごせるように配慮しながら、それぞれのペースで″夏″を感じ、日々さまざまな刺激を受けています。
今月は、梅雨も明けて園全体で本格的にプールや水遊びが始まり、高月齢のSちゃんとOちゃんは、ジョーロやカップを使ってタライに入っている水をくんでジャーと流し、その水の変化に集中し、顔に水がかかってもへっちゃらで、バシャバシャと勢いよく手で水をたたいては、「おっ!」と大きな声を出して、服や体が濡れることも気にせず楽しむ姿が見られます。見ていると本当に逞しいです。別の日には、カラフルな家庭用ビニールプールが気になるようで側に行き、まずは縁に手を添えて、「ぷにぷに」と弾力を確かめるように触っていたOちゃん。まるで「これはなんだろう?」と確認してみるものの、再びタライの水遊びに向かっていたので、なかなか慎重派なOちゃんです。Sちゃんは、担任が「プールに入ってみる?」と問いかけると「うん」と大きく頷いたので、10㎝位の水を入れたプールに入ると、ゆったりと水に浸かって、まるでお風呂に入っているみたいに気持ちよさそうに過ごしていました。8ヶ月のEちゃんは、小さいタライに手を入れ、水面をたたいてパチャパチャと水の感触や音、冷たさなどを感じながら、顔にしぶきがかかると驚いたり戸惑った表情を見せることもありますが、担任と一緒に手でパシャパシャと水を叩いたり、小さなカップで水をすくって、「楽しいね!」とニッコリ目を合わせながら、動きを一緒にすることで安心して水に親しんでいく様子が見られました。一方で、新入園児のZくんも含めテラスでの水遊びが、足元の不安定さ、水しぶきやにぎやかな雰囲気に圧倒されてしまうのか、少し落ち着かない様子を見せる子もいたので、まずは、水の楽しさを感じてほしいと思い、室内にシートを敷いてタライを用意し、水の量や遊ぶ環境を調整してみると、静かな部屋の中で、担任と向き合い少人数のせいか、次第に表情がやわらぎ、パシャパシャと水面をたたいたり、おもちゃを沈めてみたりして、Zくんも自分のペースで遊びを楽しむことができたので、月齢によって環境を変えることが大事なのだと改めて思いました。
また最近、心温まる姿もありました。それは、高月齢のSちゃんが、4ヶ月のYくんが泣いていると、そっと側に近づき、おもちゃを差し出してあげたのです。実はSちゃんも、自分が泣いていた時、上のクラスのお姉さんが同じようにおもちゃを渡してくれた経験があります。その時の″やさしくしてもらった気持ち″が、今度は自分よりも小さなお友だちへの関わりとして表れたのかもしれません。そばで見ていたOちゃんもその姿を見て、同じようにおもちゃを差し出しているのです。ことばを使わなくても、子ども同士で通じ合う心があることに、担任も心が温かくなると同時に、子ども同士が育ち合える集団保育の良さを感じたものです。
暑さの厳しい日が続きますが、汗をかくことの不快さや、水や風の心地よさを感じ、「快・不快」そうした経験を重ねながら、子どもたちは夏という季節を五感で受け止めています。また、水遊びや人との関わりを通して、欲しいおもちゃに手を伸ばしながら「あー!」と声を出したり、担任の顔を見上げて「これがいい」というような表情を見せたり、「シャワーしてお部屋に戻ろう?」と担任が手を差し出すと「まだ水に浸かっていたい」と言っているかのようで、担任の差し出した手を払う仕草をすることで「いやいや」を表現し、自分の思いを伝えようとする姿も増えてきたので確実に一歩一歩成長していることを感じています。これからも夏ならではの経験を大切にしながら、一人ひとりが心地よく、安心して過ごせる環境を整えていき、みんなで元気に夏を楽しんでいきたいと思います。
うさぎぐみ
先月は夏祭りがありました。お楽しみゲームコーナー以外にも全員でのもったいないばあさん音頭での一体感、そして楽しみにしていた手作り梅ジュースも例年以上に好評で大成功♪そしてぱんだ組の見せ場、ねじりハチマキと法被姿でのお神輿が登場するとそれまで賑わって動き回っていた子もササッと場所をあけて静かに見入るうさぎ組。立派なお神輿とかけ声の迫力に圧倒されているようでした!もともと一目置いていた様子もありますがそれ以降ますますぱんだ組への憧れのまなざしとそれに続けと言わんばかりな真似っこあそびが楽しくなっています。これまで人気だった体操のラインナップよりも動きが激しくアップテンポ(カッチンコッチンダンスなど)のものを好む傾向となり、プール遊びもぱんだ組の遊び方を見ながら楽しくスタートしています!
気候の不安定な梅雨も明け、それぞれの体調や興味関心の兼ね合いも図りつつですがプールが始まるとすぐ入って積極的に遊ぶ子もいれば7月前半は様子を見ていて2週間前ぐらいからプールデビューした子もいるうさぎ組。無理なく安全にそして楽しく遊べる事を第一にプール遊びを展開しています。大型プールではジャンプや走るなど大きくからだを動かすことをメインに楽しみ、ビニールプールは2つを並べて水深は浅めにすることで水の中で腹ばいになったりすることに不安感がある子も少しずつプールに慣れていけるように工夫しています。またその他にもミストの降るエリアで①押すとぴゅっと水が飛び出す水鉄砲(手の平サイズのアヒル、タコなどの形です)②水でぬらすと貼りつく ○・□・△・♡・車のボディーの形などにしたシートを使い、窓ガラスにお家や蝶、魚といろんな組み合わせで形づくる遊び【写真参照】をよく楽しんでいます!取ったり、貼ったり、引っ張ったりするのも大好きなのですよね。これらの遊びは手指の動き、発達も促します。よく保育室でもかごの中の物を出しては入れてをくり返す、貼ってあるテープなどをベリベリと剝がすなど夢中になっている様子があります。そんなこともやりたいお年頃!なんでもかんでも「やめて~!」と止めていくばかりの対応はできるだけ避けたいのでちょっとした工夫やここでは思いきりできるという遊び環境をつくる事で満足いくまで楽しんでもらえたらいいなと思っています。遊びのブームは移りかわっていくものなので存分に楽しんだらまた姿や遊びが変わっていくものなのでしょうね。
そんな中、高月齢児を中心に最近ブームなのはお家ごっこ!パーテーションで囲んでマットで屋根を作ると中に入って「布団敷いて寝ようか」とA君。「おやすみ」→「おはよう」のやりとりの後、Bちゃん:「ごはん食べようか?買ってくるね!」と手さげバッグを手に「いってきま~す」とお家を出ていくなど日常の生活風景を遊びで再現しながらやりとりを楽しむようになりました。これも全てぱんだ組の遊びから見て習得したものなのです。少し前からそばでよく見ているなと思っていましたがそれを自分たちの遊びに取り入れ、同じクラスの友達や担任と楽しむ様子にずっと一緒にやってみたかったのだろうなと思い、ここ最近夕方などゆっくり楽しめる時間にごっこ遊びを設定するようにしました。ごっこ遊びを通して人とのコミュニケーション能力や言葉の広がり、社会性などが育つので大切にしています。低月齢の子はさらに見よう見まねで物を手に持ったり、カバンに入れて練り歩く感じでごっこというほどではありませんが、時間をかけて遊ぶ中で楽しみ方に変化が出てくるのではないかなと楽しみにしている担任です!
盛夏を迎え、体力消耗や今月は各ご家庭の夏休みもあり生活リズムの変化、子どもたちの体調も変化しやすい時期です。園でも個々の体調観察やこまめなケアを欠かさず行ってまいりますが、ご家庭でも異常な暑さが続きますので楽しみながらも休息の時間も大切にしてみなさんご自愛、ご配慮いただけたらと思います。



ぱんだぐみ
