うさぎぐみ
一気に冷え込んで冬らしくなりましたね。子どもたちは寒さの中でも元気に外で遊んでいます!
12月はなんと言ってもクリスマス!おひさまではクリスマス会に担任が子どもたちの発達や好きな遊びを見つけてその時に合った手作りおもちゃを制作し、サンタさんからのプレゼントとしてもらいます。今年は何がいいかな?と子どもたちの様子を見ていると棒通し(丸い輪を棒に入れて重ねるとタワーのようになるもの)が人気で順番待ちして遊んでいたのでこれだ!と思い、ラップの芯を使って製作してみることにしました。私は工作がとても苦手なのでできるか不安でしたが、なんとか試作を作って他の保育者に見てもらうと「角が尖らないようにしたほうがいい」「穴は大きめの方が楽しめる」「棒がすぐ折れそう」などアドバイスをもらいながら、なんとか完成しました。又、子どもたちの手先が器用になってきたのでボタンを使ったおもちゃを作ることにしました。1歳児のクラスでもやりやすいように2㎝以上の大きめのボタンを選んでみました。世田谷の100均の店を広範囲にはしごして探し、ボタンを買い占めた担任です!?怪我に繋がらないか、すぐに壊れないか、など子どもが遊んでいる姿を想像しながらさまざまなことを配慮し、丁寧に作る。子どもたちの喜んで遊ぶ顔を想像しながら作るのはとても楽しいものでした。そしてクリスマス会当日、どんな反応するだろうと内心ドキドキしていましたがサンタさんが白い大きな袋から苦労して作った棒通しを子どもたちの目の前に出すと「わぁ!」と言って近づき、サンタさんそっちのけでその場で遊び始める子の姿が!私に取っては大変なことだったけど、大人も子どももみんなが笑顔になってその笑顔が見れただけで胸がいっぱいになりました。クリスマスって楽しくていいですね!
さて、最近うさぎぐみではごっこ遊びが盛んになり、Aちゃん、Bちゃんはドレスやワンピースを着て、リュックを背負い「行ってきまーす」とお出かけごっこ!車好きのCくんDくんEちゃんは消防車の絵本を読み終わると、消防車の箱車にまっしぐら!ある日、ぱんだぐみのリクエストで救急隊員セットを出すと病気役のお人形を担架にのせていくCくん、担任が「あそこが病院でーす」と指差すとそこに友だちと息を合わせてお人形を担架で運びます。担任が「赤ちゃん頭が痛いみたいです」と症状を伝えるとお医者さんになりきっているCくんは「うーん」と考えて「それではリンゴジュースを飲みましょう」と真剣そのものです。子どもの発想って面白いですね。9月からおひさまに仲間入りしたFちゃんは今まで担任や友だちとの遊びについていくことが多かったのですが、担任に見守られている安心感が芽生え、信頼関係が深まるにつれ、大きな声でのびのびと個性豊かに遊ぶ姿が見られるようになりました。今ではAちゃんやBちゃんのように赤ちゃんをおんぶしたり寝かしたりとお母さんごっこがとても盛んです。ある日お人形を寝かせたと思ったらそのままリュックを背負って「行ってきまーす」と言いしばらく部屋を歩き回ったり別の遊び場でリュックの中のお弁当を食べていたので、”お人形遊びは終わったのかな?”と思い担任が片づけようとしたら「ダメー!」と言って飛んできました!どうやらFちゃんはお母さんになりきって赤ちゃんを寝かしてからお出かけしていたようです。「ごめんごめん!じゃあこのまま赤ちゃん寝かせておくね!」というとホッとしたように「うん!」と言い、しばらくしてから「ただいまー」と帰ってきました。何気ない遊びでもひとりひとりの物語があり、時には大人の常識を覆すような発想があり面白いとともに感心している担任です。
ひよこぐみ
先月は季節を感じられるよう散歩にでかけたり、季節の自然物に触れることも大切にしてきました。紅葉や松ぼっくり探しは浄真寺へでかけました。紅葉の葉がまだ緑色のものや、もう赤く染まっているのを見たり、松ぼっくりはバギーの上からでも、しっかり目を凝らして探し、見つけると大人に指差しして教えてくれます。境内では自分で自由に歩いて探索。自分で見つけた時の“わあ!”と目を輝かせる姿はとても可愛らしく、また、自分で見つけることがいかに楽しいのかを大人に教えてくれるのでした。低月齢児はおんぶや抱っこで一緒に行動します。保育者と同じ目線で周りの景色を楽しみながら、保育者やお友達が持ってきてくれた葉や木の実を触って感触も確かめていましたよ。どんぐり拾いや落ち葉遊びはぽかぽか広場へ。ぽかぽか広場には色々な種類の葉があります。大人の顔が隠れる程の大きな葉や、縦長の物、手のひらのように分け目があるもの。触った感触も様々で、硬い柔らかい、ざらざらつるつる、乾燥してパリパリとちぎれていくもの等々、五感を使って遊ぶことで発見がいっぱい!たくさん葉っぱで遊んだことで身近になったようで、見つけると「はっぱ!」とお話してくれるようにもなりました。どんぐり拾いでは、最初初めて見るどんぐりにどの子も少し緊張気味。一人が恐る恐る大人の手の中のどんぐりを覗き込むと、後ろから他の子もそっと覗き込み観察。生き物だと思っているのかな?自然物一つ一つとの出会いが新鮮でその様子がとても可愛らしい子どもたちです。怖い物ではないと分かるとたくさん拾い始め、袋いっぱいになり持って帰りました。どんぐりが気に入り、お部屋まで自分の手の中にぎゅっと握って持ち帰る子もいましたよ。持ち帰った葉っぱは、パリパリとちぎり木のアートに、どんぐりはクリスマスツリーの制作に使用し再度楽しみました。
クリスマス会やクリスマス制作に向けて、散歩の際に街にあるクリスマスツリーやリース、サンタや雪だるまの飾りを見て親しみを持てるようにしてきました。ツリーの煌めきに「キラキラだね」と保育者が言うと、キラキラ=お星様の歌のイメージがある子どもたちは、きらきら星を歌うようになりました。言葉と言葉のイメージがつながり世界も広がっているようです。そして迎えた当日。サンタさん(中の人が分からないように髭とサングラスに覆われています)の登場に「誰?!」と驚いて大泣きし担任の元へ一目散。担任が安全地帯だと感じている証拠だなと思いました。一方で低月齢児の子は保育園の大人とそうでない大人がまだ分からないようで、泣いたりせずサンタさんに抱っこしてもらっていました。月齢差では発達が大きく違う0歳児クラスならでは反応でした。そんなサンタさんにも会を通して少しずつ警戒心がとけ、興味が出てきて、他の子の頭や足の隙間からサンタさんを覗くようになり(その姿が真剣でとても可愛らしいです)、お別れの際はタッチしたり、窓から見送ったりと自ら関わりたいという気持ちが見られました!
サンタさんにもらったプレゼントは担任からクラスのみんなへの手作りの贈り物なのですが、ひよこ組ではおんぶ紐、ポットん落とし(磁石が両端についていてつなげられる)、お人形の哺乳瓶にしました。おんぶ紐とお人形の哺乳瓶は、最近お人形のお世話が好きになっているので、用意しました。哺乳瓶の先には磁石がついていて、あかちゃんのお口にくっつきます。早速遊ぶ子どもたち。おんぶ紐は一人一つお人形さんをおんぶして遊ぶほど人気です!そして哺乳瓶は、低月齢児のミルクの姿を見たり、一緒にあげたりしていたので、どの子もイメージがあり、「チュウチュウ」と言いながらお人形の口に当てて飲ませていましたよ。そしてぽっとん落としは低月齢児の子も楽しめて高月齢児も楽しめるように、ただ落とすだけでなく両端に磁石がついています。仕組みがわかるとつなげて電車に見立てて遊んでいる子もいました。低月齢児の子も、穴に落とす仕組みが分かって何度も楽しんでやっていました!高月齢児は自我がでてきて取り合いも日常茶飯事なので、クラスのおもちゃはゆったり遊べるよう数はたくさん用意しました。作るのは大変でしたが、子どもたちの喜ぶ姿を見たら頑張って良かったなと思った担任でした。クリスマスも終えてこれから寒さがより厳しくなりますが、寒さの中も戸外にたくさんでかけ自然を感じながら元気に遊んでいきたいと思います。本年もよろしくお願い致します