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​ひよこぐみ

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 さわやかな秋風が心地よく感じられる季節となり、朝夕の散歩に行くことが楽しみの日課となりつつあるひよこぐみです。

園では、低月齢のTくんはゴロンゴロンと寝返りを繰り返しながら活発に動き移動し、Yくんは、足の親指の腹を使って上手に床を蹴り勢いはまだないものの前に進むようになってきて、身体の発達と共に少しずつ行動範囲を広げ、担任や周りのお友だちに笑顔を振りまきながら関わりを楽しもうとする姿も見られるようになってきました。高月齢の子どもたちは、登園してくるクラスの友だちを見つけると「おっ!」と声を出し友だちの側に近づき指差しして笑顔を見せて喜ぶOちゃんや、うつ伏せで過ごしている友だちには、自分のおでこをそっと近づけ優しくその子のおでこに「こっつん」まるで「おはよう!」と挨拶しているかのように関わるSちゃん。時には、小さな子に限らず泣いているお友だちがいると、そっと近づいてのぞき込んだり、優しく頭をなでてあげたりしています。ひよこぐみの中でも、高月齢ならではの自然な思いやりの気持ちがあふれていて、成長を感じるとともに、担任としても優しく温かい気持ちになり、ひよこぐみ全体が優しい雰囲気に包まれます。また別の場面では、Oちゃんが大きな声で泣き出すと、側にいたYちゃんもその声に驚き大きな声で泣き出してしまうということが何度かありました。そうした出来事は「集団生活」だからこその経験であり、お互いの存在に気づき合う中で、心も大きく育っていく大切な時間でもあるのだなと思い、子ども達は生きる力も一緒に身につけているんだなと感じました。

また最近では、一人遊びが多かったSちゃん・Oちゃん・Zくん・Eちゃんは成長と共に、友だちの存在を意識するようになってきました。友だちの動きを目で追い、後ろからついていったり、一緒に同じおもちゃで遊ぼうとする姿は、少しずつ「やりとりが楽しい」という気持ちが芽生えてきているのかなと思います。特に高月齢のSちゃん・Oちゃんは、最近は、保育者におんぶしてもらっている経験を遊びの中で再現し、Sちゃんが、おんぶ紐と人形を大事そうに担任のところまで持ってきて「やって」と言っているかのように渡し自分の背中におんぶしてもらうと嬉しそうに笑顔になります。その様子を見ていたOちゃんも、同じようにおもちゃ棚からおんぶ紐を引っ張り出し、おんぶ紐だけを持って担任の側にきたので「お人形さんは、いいの?」と聞いてみると、また、おもちゃ棚まで戻りお人形を持ってきて背中におんぶし、同じように遊ぶことが増えました。そんな2人を見ていると、生活の中の経験が、そのまま遊びに繋がっていることを改めて感じます。     

時には、友だちが遊んでいると「ぼくも」「わたしも」と欲しくなり、一つのおもちゃを引っ張り合いする姿も見られます。横に同じようなおもちゃがあっても、やっぱり友だちが持っているものがいいようです。遊んでいるおもちゃを取られると「あ~」と大きな声を出しながら、担任に目を向けSOSと助けを訴えてくる子もいるので、そんな時は、保育者が側で気持ちを言葉にして受け止め「○○ちゃんも遊びたかったんだね」や「取られちゃって嫌だったね」等、安心して遊べるように声をかけます。これからも一人ひとりの気持ちに寄り添いながら「友だちと一緒に過ごすってうれしいな」「楽しいな」と感じられるような関わりを大切にし、私たち保育者は、手を出し過ぎず見守っていきたいと思います。

​うさぎぐみ

 長かった夏もようやく終わり、秋の風が心地よくなってきましたね。この夏、水遊び&プールで思いっきり心とからだを開放させて楽しんできたこともあってか、9月に入ってからもみんな弾けるような笑顔とハイテンションで「イエ~イ!!!」と楽しげな声を上げて友だちと一緒に毎日楽しそうに過ごしています。以前は大人を介して友だちと関わっていた子も今では子ども同士で直接「あっちいこう」と誘い、「○〇ちゃん♪」と嬉しそうに名前を呼びながらコミュニケーションを広げる姿があります。面白そうと思ったことをどんどん真似して楽しさを共有する様子が素敵だなと見守っている担任です。最近のブームはワンピースなどを着てみんなでファッションショー♪スカートを着ると回ってふわっと広がるのを喜び、なんだか気持ちも乙女になるのか男の子も女の子も体を横揺れさせ、おしとやかな行動になってしまうのが見ていて面白いです。いろんな服を着ては手さげかばんを持ってお出掛けやお人形でお母さんごっこ、お茶会と楽しんでいますよ。

遊びを通して保育士や友だちとの会話もゆったり楽しんできたので言葉の広がりも顕著になってきました!「○○、いた」「あ~、ついちゃった」「うわ~きれい!!」と低月齢の子も少しずつ二語文を話したり、そんな言葉知っているのだなと思うような表現まで様々です。そして自我の拡大で主張もしっかりはっきり出すようにもなっています!「○○しない!!」「いやだあああ!!」と言ってみる子、言葉にはしなくても“やだやだ”と裸で逃げてみるなどの姿もあります。そんな時は「そっか~嫌だったんだね」と子どもの気持ちを受け止めてからその子の反応を見ながら「もうちょっとこれしてからにしようか」「素敵な服いっぱいあるんだね、どれにするか選んでいいよ。これとこれならどっち?」と気持ちを尊重しつつ、楽しく気持ちを切り替えるように働きかけています。この時期のうさぎ組の子は、こういうやり取りがしたくてあ・え・て“やだ“と言ってみたり、とりあえず反抗することを楽しんで(試して)いるのですよね。まだまだ可愛い反抗期の入り口の姿ですね。こんな様子も育ちの過程では必要。体だけでなく、心までまた一段階成長したと感じている担任です。友だちとの積極的な関わりと自己主張が増すと気持ちのぶつかり合いやすれ違いなどからケンカも増えてきます。気持ちは複雑なので言語化するのは難しく、ついつい手が出てしまうのでこういう時は大人が互いの気持ちを整理して仲立ちしながら楽しく遊べる方法を提案する等しています。1歳児でもケンカの経験の中で自分や相手の気持ちを整理して知る、どう対処していくか、ルールや社会性を身につけることができるので丁寧に関わっていきたいと思っています。ケガにつながらないように細心の注意を払ってはいますが爪の長さなどはこれまで以上に注意深くケアして頂けると幸いです。ぶつかり合っても友だちが大好きな気持ちには変わりなく、互いの気持ちに触れて乗り越えていくことで関係も深まるのでプラスに捉えていきたいですね。

今月は秋冬野菜の植え付けもやりました。うさぎ組では、にんじん、大根、ブロッコリー、ジャガイモの4種類を栽培スタートです!夏野菜の収穫も楽しみの一つとなっていたので「また別の野菜をつくろう」と担任が声をかけると興味津々!お店に土や肥料を買いに行き、土づくりから子ども達は参加して野菜を植えつけました。野菜が育つには水が必要という事をよく理解している子がいて植えつけたそばからじょうろで水やり!大人が声をかけたわけでもないのに自分で考えて自主的に行動する姿に感心してしまいました。最近は日常生活の中でもやる気十分!日によって気が向いたり向かなかったりもしますが基本的にはどの子もズボンの脱ぎ履きや手洗いと自分でできる事は少しずつでも任せていくと“やってみよう!”と試行錯誤する様子があります。まだ完全に1人ではできない事も多いのでさりげないサポートにとどめ「自分でできたね」と声をかけると拍手して喜んで自信にもつながっているようです。これからもそんな喜びを共有しながら見守りたいと思っています。下半期もみるみる力をつけていく子どもたちが楽しみです!

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​ぱんだぐみ

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​ 少しずつ暑さがやわらぎ、秋の気配を感じるようになってきました。外に出て遊べる日も増え、子どもたちも「待ってました!」と言わんばかりに園庭や公園で元気いっぱい遊んでいます。

 先月は暑さが続いていたので、室内で過ごす時間を工夫して体操やリズム、サーキット(功技台、滑り台、ファニートンネルなどを円状に配置して回って遊べるもの)遊びなど暑さに負けない体力作りの為の体を使った遊びや野菜スタンプやクッキングなど動と静を組み合わせて色々な活動を行ってきました。その中で子どもたちはごっこの世界にどっぷり入り楽しんだ1ヶ月となりました。今回はそんな様子をお伝えしたいと思います。

 お買い物ごっこではレジを出すと商品をピッ!とやりたい子や「PayPayで払います!」と今時の姿で手作りの携帯でお客側を楽しむ子に分かれてそれこそ普段の生活が垣間見えるようでした。生活と遊びが自然と結びつくことでごっこの楽しさが増したようです!また「サーキット作ってくるね」と担任が言うと「トロル役は誰がやるのかな〜」とボソッと言う子がいました。単純なサーキット遊びのつもりでしたが子どもの声を拾って子どものやりたい遊びを取り入れない手はないと思い、まず担任がトロルのお面を被り「誰だ!俺のサーキットで遊びたいやつは!」と言うと、すぐにヤギのお面をつけてガラガラドンごっこ開始!功技台のところでトロルが待ち構えていると「小さいやぎのガラガラドンです!」「〇〇(名前)ガラガラドンだ!」など名乗り、中でもトロルとヤギの繰り返しのやりとりの部分が大人気でドキドキ感ワクワク感が入り交ざり心から楽しんでいました。その夢中な様子はごっこあそびならではの世界観の面白さを理解し、存分に味わえるようになったのだと子どもたちの成長を強く感じました。

 ある日の夕方、Aちゃんが何を思ったのか突然「ちょっとみんな集まってー!」と声をかけました。担任は”何事だ??…”。集まった子どもたちは「何が始まるんだろう?」とワクワクした表情。Aちゃんは「これから先生がお名前を呼びます!Bちゃん!」と大きな声で呼びかけました。呼ばれたBちゃんも元気に「はい!」と返事。するとそのまま、数日前の製作の時間でやっていたピーマンの野菜スタンプの様子を再現し始めました。それを見ていた子たちも「先生役やりたい!」と次々に参加。名前を呼んだり呼ばれたりする繰り返しに面白さと誇らしさがあるようで、スタンプあそびがやがてスイカ割りに(名前を呼ばれた子が前に出てスイカを割る)変わるなど内容が発展し、子どもたちの想像力と意欲があそびを大きく広げていきました。気がつけばお迎えの時間近くまで夢中で遊んだぱんだぐみ。担任としてその姿を遠くから見守りながら、「毎日の活動が子どもたちの心にしっかり残り、その経験が自分たちのあそびとして再現されている」ということに大きな喜びを感じました。先生役をやりたいと次々に声があがることも、呼ばれたら元気よく返事をする姿も「一緒にやりたい」という気持ちが友達とのつながりを豊かにしている証拠ですね。自分たちでどんどん楽しい遊びを作っていく姿に胸が熱くなる思いの担任でした。

 さまざまな遊びの中で”友達と一緒に遊ぶの楽しい!”という気持ちも強くなってきたぱんだぐみ。体操の「じゃんじゃんぐるぐる」リズムの「おふね」では座位がしっかりしてきたCくんも仲間入りし、「糸車」など友達と手を取り合うものは今まで見ているだけだった子ども達も積極的に参加するようになりました。”友達と一緒が楽しい”が行動に結びついた瞬間です。また、箱車で遊んでいる時に台に両肘をついて眺めているCくんを見つけると誰に言われるでもなく、自分が使っている箱車と同じものを持ってきてさりげなく渡すDくん。そんなやりとりは日常茶飯事で、子ども同士の気持ちは通じ合っているのだなと思いました。楽しいという気持ちが毎日の生活をどんどんいきいきとしたものに変えてきたこの1ヶ月!これからも戸外での活動やごっこあそびを通して、ぱんだ組のみんなが充実した時間を感じられるような日々を積み重ねていきたいと思います。

​© 2025 世田谷区尾山台 おひさま保育園

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