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鼻水のおはなし

 

 季節の変わり目やアレルギーなどにより、子どもは鼻水が出やすくなります。鼻水の他に発熱、のどの痛み、食欲不振、黄色や緑色に色がついた粘り気のある鼻水が続く、しきりに耳を触って気にする仕草などがあれば、早めに病院で診てもらいましょう

どうして鼻水が出るの?

 鼻水は身体を守るために必要なしくみで、鼻やのどの粘膜についたウイルスを排除するために出るものです。また、炎症を起こした鼻の粘膜を守る役目もあります。

「鼻水=悪いもの」ではありませんが、鼻水がたくさん出ている状態が長引くと、頭がぼんやりしたり、あそびの集中力に欠けたり、ぐっすりと眠りづらかったり、中耳炎を併発して発熱したり、痛みを伴う治療が必要となったり・・・と、残念なこともあります。長引くようであれば、耳鼻科の受診もご検討ください

 小さい子はこまめに吸い取って

 ​まだ上手に鼻をかめない小さな子は、やわらかいティッシュでこまめに拭き取ってあげたり、鼻水吸引器などを使って吸い取ってあげましょう。また、頻繁に鼻水を拭いていると鼻の下の皮ふが赤くただれてくるので、その場合はワセリンなどを活用し、皮膚を保護してあげましょう

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せきをしている時は…

・ 蒸しタオルを顔の前に広げて、湯気を吸わせる。または部屋の湿度を上げる

​・ 白湯や麦茶など少しずつ、回数を多く与える(刺激になる柑橘系や冷たいものは避けましょう)

​・ 眠る時、折りたたんだタオルやクッションなどを使って上半身を高めにする

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 発熱

 発熱は病気や身体の異常を知らせるサインであると同時に、身体にそなわっている免疫システムが体内に侵入してきた細菌やウイルスと闘って、身体を守っている最中の状態でもあります。普段のお子さんの平熱を把握し、急な発熱にも慌てず対応しましょう。

 

一般に37.5度以上を発熱という場合が多いですが、平熱は人それぞれのため、あきらかに平熱から1度以上体温が上がっているときは「いつもと体調が違うかな?」と気にかけてみてください

 

 《お家でのケア》

​ こまめに水分補給をしましょう。熱の出始めで寒気を感じている時(手のひら・足の裏を触ると冷たい)はあたたかくし、熱が上がりきり、手足が熱い時は薄着にします。

汗をかいたらぬるま湯で固く絞ったタオルで身体を拭き、衣服を取り替えましょう。

​お風呂あがりに湯冷めしないように気をつければ、お風呂に入ってもかまいません。その際は疲れないよう、短時間で汗を流す程度にしましょう

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 子どもの下痢とおむつかぶれ

 子どもは胃腸の発達が未熟なため、しばしば下痢になります。水っぽい便やゆるめの便が長時間肌に付着すると、お尻がかぶれた状態になります。こまめにおむつを替え、お肌を清潔に保ちましょう。また、お尻がきれいな状態でワセリンなどを塗っておくと、皮ふのバリア機能の助けになります。

万が一かぶれてしまったら、汚れをぬるま湯で洗い流し、柔らかいタオルで優しく拭き取り、適切な軟膏を塗りましょう​。石鹸で洗うのは1日1回で大丈夫です。

 

 一見おむつかぶれのような症状ですが、赤くただれた患部の周りにボツボツができたり、皮ふのシワの奥まで赤くなったりする「カンジダ性皮膚炎」を起こす場合もあります。

カンジダ性皮膚炎は抗真菌剤を塗らないと治りません。おむつかぶれが続く場合は皮ふ科または

小児科を受診することをおすすめします

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